【クアラルンプール】 東京海上ホールディングスのマレーシア生保部門、東京海上マリーン・ライフ・インシュアランス・マレーシアは、金融大手RHBバンクをクアラルンプール高等裁判所に提訴した。

東京海上ホールディングスとRHBは生命保険の窓口販売で合意し、2014年に契約を交わしたが、今年末に期限が切れる。RHBはすでにほかの提携相手探しに着手しているようだが、東京海上は契約に盛り込まれた「優先交渉権」の行使を表明。裁判で決着がつくまでRHBが新たな契約を結ぶのを阻止する差し止め命令を裁判所に請求した。

RHBは、東京海上の優先交渉権は既に行使・履行されており、東京海上には契約提案を提出・修正する機会が何度もあったと反論している。RHBは東京海上に対し提案を行ったが、東京海上はこれを拒否しており、それがRHBが東京海上の請求にあらがうことのできる合理的根拠だとしている。

東京海上は東南アジアの生保業務の売却を検討しているとの消息が伝えられている。

(ビジネス・トゥデー、マレーシアン・リザーブ、9月10日)