【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年8月の訪日者数統計(推計値)によると、マレーシアからの訪日者数は1万7,200人となり、前年同月比で10.4%減、前月比でも10.9%減少した。
JNTOによると、査証免除措置による訪中旅行への人気の高まり、スクールホリデー時期の変更等の影響もあり、前年同月を下回った。なお、新型コロナ感染拡大前の2019年同月との比較でも13.2%減となった。 クアラルンプール―成田間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月水準を維持している。
8月の世界全体の訪日者数は、前年同月から36.0%増の293万3,000人、2019年同月からは16.4%増となり、7カ月連続で同月の過去最高を記録した。 台風7号による航空便欠航等の影響が見られたものの、前月に引き続き学校休暇による訪日需要もあり、東アジアでは中国、東南アジアではシンガポールとインド、欧米豪・中東地域では米国などで訪日外客数が増加したことが押し上げ要因となった。1―8月の累計では 2,400万7,900人となり、前年同期比58.0%増となった。
JNTOは、昨年3月に策定された第4次観光立国推進基本計画で3つの柱「持続可能な観光」、「消費額拡大」、「地方誘客促進」が示されるとともに、旅行消費額・地方部宿泊数等に関する新たな政府目標が掲げられたとし、これらの実現に向けて、市場動向を綿密に分析しながら、戦略的な訪日旅行プロモーションに取り組んでいくとしている。