【クアラルンプール】 9月17ー20日の日程で開催されたハラル(イスラムの戒律に則った)製品見本市「マレーシア国際ハラルショーケース(MIHAS)2024」は成約額が43億リンギに達し、目標としていた35億リンギを大きく上回り、前年実績を34%も上回った。

主催したマレーシア貿易開発公社(MATRADE)によると、大幅アップは農産物によるもので、今年の成約額の26.3%を占め、分野別でトップとなった。これに調理済み食品(26.1%)、飲料(12.5%)が続き、医薬品、トイレタリー、化粧品、包装・容器などの新興セクターも貢献した。

20回目の開催となった今回のテーマは「ハラルイノベーションのグローバル化」で、66カ国から2,028社のブースが出展。90カ国以上から4万3,353人の来場者が訪れた。日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所も「ジャパン・パビリオン」を開設した。

テンク・ザフルル投資貿易産業相は、MIHASが「ハラル産業マスタープラン2030 (HIMP 2030) 」と「新産業マスタープラン2030 (NIMP 2030) 」の目標達成に積極的に貢献していると言明。「43億リンギという成約額以上に重要なのは、MIHASが官民連携をさらに促進し、ハラル産業のエコシステムを強化し、より多くのマレーシア企業のグローバル展開を支援していることだ」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ビジネス・トゥデー、エッジ、ベルナマ通信、9月25日)