【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は7日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から62人増えて9,459人になったと発表した。1日の新規感染者数が50人を超えるのは6月4日の277人以来初めて。
新規感染者の56人は国内感染者で、うち50人がサバ州のラハダトゥ警察署が関連している「ベンテンLDクラスター」から検出された。残り6人は海外で感染した入国者だった。残り新たに9人が退院し治癒者数は9,124人に増加した。死者数はゼロで128人を維持した。
アドハム・ババ保健相は同日、マレーシアーシンガポール間の通勤者を対象とした「定期通勤申し合わせ」(PCA)の下でマレーシアに入国した通勤者に対しホテルでの隔離措置を義務付けると明らかにした。隔離費用は自己負担で、PCAを介してシンガポールから帰国した35歳男性が新型コロナに感染していたため同措置を講じることを決定したと説明した。
アドハム保健相によるとこれまでにPCAの下で2,647人、業務渡航・公務出張者を対象とした「相互グリーン・レーン」(RGL)の下で815人がマレーシアに入国した。現時点でRGLを介した入国者の感染は確認されてないという。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は4日、セランゴール州セメニエにある移民収容施設が関連している「DTIセメニエ・クラスター」で新たな感染者が3人検出されたと明らかにした。1人目の感染者は、出身国に強制送還される前に受けるスクリーニング検査で感染を確認した抑留者。残り2人は同施設に勤める入国審査官だった。「DTIセメニエ・クラスター」は5月に発生し、6月22日に保健省が消滅を宣言していた。