On 2025年4月28日2025年4月25日 by asiainfo Posted in 経済 【クアラルンプール】 中央銀行バンク・ネガラ(BNM)のアブドル・ラシード総裁は、米ワシントンで開催中の世界銀行・国際通貨基金(IMF)春季会合で、関税、貿易の先行き不透明感から、国内総生産(GDP)成長予想を下方修正する必要が生じるとの認識を示した。しかし修正は急がず、世界貿易の展開を見定めるという。BNMは4.5-5.5%の成長予想を立てていた。ロイターが伝えた。 トランプ米国大統領が発表した関税措置をめぐり、テンク・ザフルル投資貿易産業相とアミル・ハムザ第2財務相が訪米中で、ジェイミーソン・グリア通商代表と会談する。交渉がまとまらなければ、マレーシアの対米輸出は7月から24%の関税が適用される。 現在3%に設定している政策金利についてアブドゥル・ラシード氏は「経済成長に望ましい水準であり、インフレ見通しを考慮している。重要なのは物価の安定で、金融政策が不確実性を増幅する事態は望まない」と述べた。 (エッジ、ザ・スター電子版、4月24日)