【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は、新型コロナウィルス「Covid-19」に感染し重症化した患者の比率が昨年の第二波に比べ、現在猛威を振るっている第三波は4倍増となっていると公表。重症者が増えて病床が足りなくなることへの危機感を露わにした。

公立病院で治療を受けている新型コロナ感染者のうちカテゴリー4及び5に分類される重症患者は昨年2月27日に始まり、最初の行動制限令(MCO)発令の引き金となった第二波の最盛期でも全体の3%だったのに対し、現在起きている第三波の重症患者の比率は15%となっている。カテゴリー3を含めると全体の20%に及んでおり、これらが入院加療の必要があるという。集中治療室(ICU)での治療を必要とする患者は現時点で238人、人工呼吸器を使わなければならない患者は96人に上っている。

ノール事務次官は、病床が不足している状況にあって、速やかに入院治療を行う必要のある重症患者の増加に注目する必要があると指摘。重症化率が高まると共に、死亡率も上昇しているとした。

(マレー・メイル、1月19日)