【クアラルンプール】アストラゼネカのワクチンが脳血栓の副作用を引き起こしたと判断されたことから、マレーシアは接種するかの再検討を行う。新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種プログラム調整大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、ツイッターに「安全が最も重要だ」と投稿した。
欧州医薬品庁(EMA)ワクチン評価チームの責任者マルコ・カバレリ氏は6日掲載されたイタリア紙との会見で、アストラ製ワクチンと脳血栓症の関連は「明白」と指摘。ただ、何がこのような反応を引き起こすかはまだ分かっていないと語った。
3月22日までに14人の死亡が報告されており、EMAの調査を待つ間、欧州連合の複数の国は接種を停止した。
カイリー氏発言の一方で、ワクチン供給保証特別委員会の共同委員長は、アストラのワクチンは恩恵がリスクを上回ることが臨床試験で実証されているとし、排除しない意向を表明した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月9日)