【クアラルンプール】 マレー半島西海岸の多くの地域で発生している豪雨、雷雨について、マレーシア気象局のジャイラン・シモン局長は、モンスーン(季節風)が移行期にあるためで、異常気象とは言えないと述べた。

クアラルンプールでは13日午後、豪雨があり一部の地域が冠水。建物やラマダン用品を販売するバザールの露店に被害が出た。

ジャイラン氏によると、木が根こぎになるような時速100キロの強風が吹くこともある。モンスーンでは冬は北東から、夏は南西から風が吹く。気象局の長期予報によると、移行期に入ったのは3月16日で、5月中旬まで続く見通しだ。

移行期はマレーシアには多方向から風が吹くため夕方から夜の早い段階にかけ雷雨が発生しやすくなる。地域では、マレー半島西海岸と内陸部、サバ州西部、サラワク州西部と中央部で雷雨が起きやすい。

(ベルナマ通信、マレー・メイル、4月14日)