【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、セランゴール州の9地区のうち6地区だけを対象に行動制限令(MCO)を発令すると発表した。期間は5月6日から17日まで。

MCOの対象となるのは、▽ペタリン▽クラン▽フル・ランガット▽ゴンバック▽セパン▽クアラ・ランガット——の6地区。その他の▽サバク・ベルナム▽クアラ・セランゴール▽フル・セランゴール——の3地区はこれまで通り、条件付き行動制限令(CMCO)に指定される。

セランゴール州にMCOが発令されるのは、今年1月13日—3月4日の第二次行動制限令(MCO2.0)以来、2カ月ぶりとなる。

新型コロナウイルス「Covid-19」新規感染者が急増していることに配慮した。現在、全州的にMCOが発令されているのはクランタン州のみ。ムヒディン•ヤシン首相は先ごろ、地域を絞って発令する方針を示していた。

■大規模スクリーニング、セランゴール州が実施へ■

セランゴール州政府は、5月8日から6月10日にかけて56ある選挙区ごとに大規模なスクリーニングを実施すると発表した。同州住民は無料で受けられる。毎日2つの選挙区で実施する。8日からはまずカジャンとセメニエで開始する。

アミルディン・シャリ州首相は、症状が出ない感染者「サイレントキャリア」が感染者増加に繋がっていると指摘。高リスクグループに感染させる可能性があるため懸念されると述べた。