【ペタリンジャヤ】 マレーシア製造業者連盟(FMM)は、6月1日から続いている完全ロックダウン(FMCO)の第1フェーズ終了後、直ちに第2フェーズに移行するよう政府に求めた。
FMMのソー・ティエンライ会長は、第1フェーズでは操業を許可された製造業も生産能力の低下を強いられ、グローバルなサプライチェーンにおいて契約上の義務を果たせず、収益やキャッシュフローに深刻な影響を受けていると述べた。輸出契約では、納入が遅れたりキャンセルとなったため、顧客からの訴訟が増加しているという。
より多くの必需経済セクターの操業を許可し、操業能力を80%まで高めるべきであり、非必需経済セクターについても少ない労働力での操業を許可すべきだと主張した。鉄鋼やセメントなどは、50%の稼働率でもよいとしている。
さらに、標準的運用手順(SOP)違反などの調査について、各機関が調整の上行なうべきだと述べた。異なる機関が別々に何度も工場の調査を行っており、SOPや通産省(MITI)の承認に対する解釈も異なっているため、その度に製造業の業務が中断されてしまっているという。
また、6月19日までの57万8,105件の新型コロナウイルス(Covid-19)感染例のうち39万8,846件(69%)がクラスターとは関わりない散発的な発生であるにも関わらず、感染拡大の要因として職場クラスターが継続的に取り上げられることに落胆しているとも述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、6月24日)