【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は5日、米モデルナ社製の新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンを緊急使用のため条件付きで承認したことを明らかにした。
ノール氏が発表した声明によると、同日開催された、医薬品管理庁(DCA)の会合で承認された。ワクチンは、ヌクレオシド修飾RNAワクチン「スパイクバックス」。スペインの製薬会社ロビ・ファーマ・インダストリアル・サービシズが生産したもので、ズエリング・ファーマが製品登録者となっている。
保健省は承認したワクチンの安全性や有効性に関するデータを常に調査し、リスクを確認していると説明。ワクチン接種の促進を図り、国家医薬品規制庁(NPRA)によるワクチンの品質や安全性、有効性を評価の後、DCAによる承認が行われていると説明した。これまでファイザー・バイオNテック、アストラゼネカ、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)、中国医薬集団(シノファーム)ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンが条件付きで承認されている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月6日、エッジ、8月5日)