【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 外国人の長期滞在を奨励するマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムにおける条件が10月より厳格化されることを受け、クアラルンプール日本人会(JCKL)は、条件見直しの嘆願書を3日付けで関係当局に提出したことを明らかにした。

マレーシア国内にある各日本人会を代表して実施したアンケートの結果を踏まえ、在マレーシア日本大使館の支援も得てマレーシア内務省など関係当局に提出した。

アンケートの回答約800件のうち約600件がMM2H資格保有者からで、93%が新条件ではビザの更新が出来ず、日本に帰国する、或いはフィリピンやタイといった他国への移住を考えるという回答だった。

また新条件の内、見直して欲しい条件の上位3件は、▽海外での収入条件(月4万リンギ)▽定期預金額(100万リンギ)▽流動資産保有額(150万リンギ)——だったという。

JCKLは、マレーシアが日本で住みたい国ナンバー1に14年連続で選ばれているとした上で、今回の条件の改定が、マレーシアの評判を下げ、投資や観光に影響が出る可能性があること、マレーシアで現在MM2H制度を活用して第2の人生の生活基盤を固めている人、あるいは将来マレーシアに移住を考えている人の資産購入や消費といった経済効果に波及する可能性があること、を懸念しているとしている。