【クアラルンプール】 保険大手のチューリッヒ・マレーシアが実施した調査で、新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミックが国民の保険に対する意識を高めることになったものの、保険料負担がネックとなって加入率が38%にとどまっていることが分かった。
新型コロナが国民の保険に対する意識に与えた影響に関する調査は9月下旬に実施したもので、1,201人から回答を得た。84%が新型コロナによって保険加入の必要性に対する認識が高まったと回答。72%は余裕があれば最大200リンギを保険に充てたいと答えた。
一方で62%は新型コロナが保険商品の購買力に影響を及ぼしたと回答。38%がいまだ個人向け生命保険に加入しておらず、そのうち60%が金銭的理由を挙げた。加入する余裕がないと答えた率は全体の23%に上った。
ただ非加入の理由については、保険に関する情報が乏しいとの回答も29%あり、不要と思うとの回答も23%、保険業に対するネガティブ感情を理由に挙げた率も10%あった。また雇用者が加入している保険があるから不要との回答も12%あった。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ボルネオ・ポスト、エッジ、10月26日)