【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】    「KFC」や「ピザハット」を経営するQSRブランズ(M)ホールディングスは来年、再上場を計画している模様だ。実現した場合、過去4年で最大規模の新規株式公開(IPO)となる見通しだ。
経済・金融情報配信の「ブルームバーグ」が匿名の関係者の話として報じたところによると、CIMBグループ・ホールディングスとシティ・グループ、クレディ・スイス・グループ、UBSグループと共に、IPOに向けて計画を進めている。QSRは5億リンギを調達することを計画しており、上場に向けた協議は行っているが、IPOの規模や上場のタイミングについては、変更の可能性があるという。なお、アドバイザーに選ばれた4社はブルームバーグの取材に対して、コメントに応じなかった。
QSRブランズは2013年に上場を廃止。2018年に再上場を計画していたが、2019年に延期。2019年には、IPOの時期として適当でないと判断し上場を再び無期限延期していた。しかし、ホームセンターを経営するミスターDIYグループが2020年に、信用情報のCTOSデジタル(旧CTOSホールディングス)が今年、それぞれIPOを実施し、高い需要がみられたことから、QSRブランズは上場を再計画している模様だ。
ブルームバーグによると、QSRのIPOが実現した場合、ロッテ・ケミカル・タイタン・ホールディングスが2017年に行った40億リンギの資金調達以来、最大規模となる見通しだ。