【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は16日、60歳以上の高齢者、及び新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの1、2回目の接種でシノバック製を受けた成人(18歳以上)について、追加接種を受けない場合には2月から「接種済みのステータス」を剥奪すると警告した。
カイリー保健相は、世界的なオミクロン株による感染急拡大と世界保健機関(WHO)のガイダンスを考慮したものと説明。12月8日に開催された新型コロナ・ワクチン追加接種作業部会(CITF-B)会議で承認されたと明らかにした上で速やかに追加接種を受けるよう呼びかけた。
該当者は2月までに追加接種を受けないと、コロナ情報・追跡アプリ「MySejahtera」上のステータスがオレンジ色から白色に変わって接種未完了とみなされ、接種完了者のみを受け入れている施設への立ち入りが禁じられることになる。追加接種に使用されるワクチンについては、薬物管理局(DCA)はこれまでファイザー、シノバック、アストラゼネカの3種について承認している。
■オミクロン株、2人目の感染者を確認■
カイリー保健相は、国内で2人目となるオミクロン株感染者を確認したと発表した。
オミクロン株感染が分かったのは8歳のナイジェリア人少女で、12月5日に家族と共にカタール・ドーハ経由で入国していたが、隔離中の7日になってコロナ・ウイルスに感染していることが判明。14日になってオミクロン株であることが分かった。少女は無症状だという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ベルナマ通信、12月16日)