【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 川崎重工は12月27日、サイム・ダービー・エナジー・ソリューションより、パシフィック・オレオケミカルズ向け5メガワット(MW)級ガスタービンコージェネレーションシステム「GPB50D」を受注したと発表した。マレーシアでの5MW級ガスタービンの受注は今回が初めてとなる。
アジア地域向けのガスタービンやガスエンジンをはじめとするエネルギー関連機器・システムの販売、サービス事業を展開する100%子会社のカワサキ・ガスタービン・アジア(KGA)を通じて受注したもの。
パシフィック・オレオケミカルズは、オレオケミカル(油脂化学)製品の生産・販売事業を展開しており、今回、ジョホール州に所有するパシール・グダン工場に生産ラインへの電力と蒸気の供給を目的とした高効率ガスタービンコージェネレーションシステムを新設し、エネルギーコストの削減を図る。
川崎重工のガスタービンコージェネレーションシステムは、マレーシアで20台以上の納入実績があり、今回の受注は、これまでに納入した製品の高い信頼性と優れたアフターサービス対応が、総合的に高く評価されたものだという。
川崎重工は、高い発電効率を誇るガスエンジンやガスタービンなど、分散型のエネルギー供給に適した製品と、それらを組み合わせたコンバインドサイクルパワープラントから最適なエネルギー供給システムを提案できる強みを有している。今後も製品技術力のさらなる向上とプラントエンジニアリング力の強化に積極的に取り組み、エネルギー関連事業をグローバルに展開するとともに、多様な市場ニーズに的確に応えながら、エネルギーの安定供給と環境負荷の低減、低炭素・脱炭素社会の実現へ貢献していく方針だ。