【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大防止のため、約2年間営業が停止されていたナイトクラブやパブについて、15日付けで営業再開が許可された。「ネガティブ・リスト」に掲載され禁じられていた経済活動の中で最後のものとなり、全経済活動が可能となった。
住宅・地方自治省は12日、最新のナイトクラブ向け標準的運用手順(SOP)を発表。定員制限はなく、ダンスも許可されるが、すべての顧客が入店24時間前以内にRTK抗原検査を受け、結果が陰性である必要がある。事前に検査を受けていない場合には入店時に検査を受ける。顧客は飲食やダンス時以外でのフェイスマスクの着用が義務付けられる。ナイトクラブ、パブの運営者は、職業安全衛生局(DOSH)のガイドラインに沿った換気と室内空気の管理が義務付けられる。
レストラン・ビストロ経営者協会のジェレミー・リム副会長は、ナイトクラブ再開には人手が必要だとし、人手不足が懸念されるため、元従業員の呼び戻しやダブルシフトへの協力を募るなどの方法を考える必要があると言明。定員制限は緩和されたが、事前協議の結果、協会員の多くが十分なスペースを確保するため、自主的に定員の60ー70%までという制限を設定するという。リム副会長はまた、入場行列が長くなるのを防ぐため、顧客に対し事前のRTK抗原検査を勧めるとし、まだ換気システムを改善していないナイトクラブ経営者に対しては、最新換気システムの迅速な導入を呼びかけた。
(ザ・スター、5月14日、フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、5月12日)