【クアラルンプール】 マレーシア旅行代理店協会(MATTA)のタン・コクリャン会長は、年内に外国人観光客500万人の誘致を目指すと述べた。4月1日の国境再開以来、100万人が来訪していることから目標達成は可能だという。
タン会長は、英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」の取材に対し、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大抑制のため施行されていた制限のほとんどが緩和されたことで観光産業の回復が望めると言明。外国人観光客100万人のうち60万人がシンガポールからだったが、マレーシア旅行への関心が高まっており、今後日本、韓国、インド、イラン、豪州、欧州からの来訪増加が期待できるとした。
観光芸術文化相は先ごろ、今年は外国人観光客数200万人の誘致と観光収入86億リンギを目指すと明らかにしている。
一方、マレーシア・ホテル協会のクリスティーナ・トー会長は、ホテルでは、客室係や清掃、調理、給仕などの職種で人手が不足していると指摘。ホテル経営者は営業再開を急いでいるため、協会では、ホテル従業員のマルチスキル化やスキルアップ、パートタイムで働ける人を探すなど、国内で労働力をまかなう努力を続けているが、人的資源省が外国人労働者雇用申請を迅速に承認してくれることを期待していると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月7日)