【クアラルンプール】 ホンダ・マレーシアが6月に予約受付を開始した、コンパクトスポーツ多目的車(SUV)「HR-V」の新型モデルは人気を博し、納車待ちが現在12カ月以上になっている模様だ。

自動車関連ポータルサイト「ポールタン」によると、売上・サービス税(SST)の減免措置を受けるための予約期限が6月末だったことから予約を急いだ人が多かった。「ポールタン」が入手したホンダ・マレーシアの社内メモでは、販売店に対し納車時期を明確に説明するよう伝え、ディーラーに対しては、過度な約束は避け、顧客が納車時期について常に最新情報を受け取れるようにするよう求めていたという。

SST減免措置が実際に適用されるには、6月末までの予約に加え、9カ月先である2023年3月31日までの車両登録が必要なため、納車遅れにより販売数が伸び悩む可能性がある。

新型HR-Vは、「人生を豊かにする」をグランドコンセプトとして開発され、洗練された外観やプレミアム感を持ちながら、日常生活に使える実用性を維持したモデル。発売開始は今年第3四半期の予定で、ハイブリッド車とガソリン車を用意。ハイブリット車にはHR-Vとして初めて2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」技術を搭載する。価格は未発表だが、「ポールタン」によると12万ー14万リンギ程度になる見込み。予約は、ホンダのWebサイトやアプリから受け付けている。
(ポールタン、7月7日)