ユーグレナ、アイスクリームで星カインドコーンズとコラボ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 ユーグレナ(本社・東京都港区)は7日、シンガポールのカインド・コーンズとコラボレーションし、石垣島ユーグレナを使ったアイスクリーム2種をマレーシアとシンガポールで限定販売したと発表した。

販売したのは、抹茶と石垣島ユーグレナを組み合わせた植物由来アイスクリーム「オキナワ・グリーン」と、「オキナワ・グリーン」を石垣島ユーグレナ入りのほうじ茶テイストのクッキーで挟んだ「オキナワ・ゼンウィッチ」。マレーシアでは2024年9月28日より、シンガポールでは2024年10月5日より、カインド・コーンズの直営店(シンガポール5店舗、マレーシア2店舗)にて数量限定で販売した。

カインド・コーンズは、100%自然・植物由来にこだわったアイスクリームおよびスイーツを製造・販売しており、現在マレーシアでは2店舗、シンガポールでは5店舗展開している。

JICA、マレーシアとアフリカ理数科教育者向け研修を開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 国際協力機構(JICA)マレーシア事務所は、マレーシア外務省及び東南アジア教育大臣機構理数教育センター (SEAMEO RECSAM)と共同で第三国研修「理数科教育者向けカリキュラム・教科書開発」を 2024年9月25日―10月15日に開催すると発表した。

第三国研修は、ある開発途上国において、他の開発途上国から研修員を受け入れて行われる研修をJICAが資金的・技術的に支援する技術協力の一種。マレーシアでは、1992年からマレーシア外務省とJICAが共同で第三国研修を実施している。

今回の第三国研修は、研修実施機関である SEAMEO RECSAM が受け入れ機関となり、アフリカ諸国から18人(数学9人、理科9人)の研修員を受け入れて理数科教育に関するカリキュラム・教科書開発に関する研修を行う予定。研修員の多くはカリキュラム・教科書開発を担当している政府職員となる。

日本ハム、養鶏業レイホンとの資本提携を縮小

【クアラルンプール】 日本ハム(本社・大阪府大阪市)は、ハラル(イスラム法に準拠した)食品で合弁を組んでいた養鶏業のレイ・ホンに対する持ち株の一部を売却し、持ち株比率が発行済み株式の13.06%から4.82%に縮小した。

市場外取引による売却で、売買価格は明らかにされていないが、2日のレイ・ホンの終値に基づけば、2,493万リンギの取引になる。

レイ・ホンと日本ハムは16年に、49対51の比率で日本の技術を用いたハラル食品生産会社NHFマニュファクチャリング(M)を設けたが、両社は昨年、合弁を解消。NHFの純資産(総資産から負債を差し引いたもの)が2,120万リンギのマイナスだったことから、レイ・ホンは日本ハムの出資分を1リンギで買い取った。

レイ・ホンが最近発表した第1四半期(4-6月)決算の純利益は前年同期比233%増の1,339万リンギだった。売り上げ増に加え、政府補助が増益に貢献した。
(ザ・スター、10月4日、エッジ、10月3日)

住友ベークライト、液状フェノール樹脂の供給を拡大

【クアラルンプール】 住友ベークライト (本社・東京都品川区)は2日、マレーシア子会社のSNCインダストリアル・ラミネーツが手掛けている液状フェノール樹脂の供給を拡大すると発表した。需要拡大が続くアジアにおいて、供給能力強化を通じてプレゼンスを高めていく。

住友ベークライトは、東南アジアではインドネシアに主に固形製品と粉末製品を生産する拠点がある。このたびSNCからの液状フェノール樹脂の供給を拡大・強化することで、東南アジア・西南アジア・オセアニア地域の顧客に対して安定供給を行う体制が整った。

SNCでは世界各地の拠点で開発された差別化製品についても、顧客の要望に応じて供給が可能であり、今後、SNCはフェノール樹脂事業の競争力強化の一翼を担っていく。

SNCは主に回路製品の生産・販売拠点として、1990年にジョホール州ジョホールバルに設立された。設立当初から、内製用にフェノール樹脂生産を行ってきたが、2023年から本格的に外部販売を開始している。

フォーイットのマレーシア現法、シンガポールのYOYOを子会社化

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 フォーイット(本社・東京都渋谷区)は2日、マレーシア現地法人、フォーイット・デジタルを通じて、シンガポールのYOYOホールディングスの発行済み株式の過半数を9月3日付けで取得し、子会社化したと発表した。

YOYOは東南アジアを中心としたインフルエンサー・マーケティングプラットフォーム「PopStar」の開発・運営を手掛けているほか、デジタルマーケティング事業を手掛けている。シンガポールのほか、インドネシア、フィリピンに拠点を持ち、「PopStar」はインドネシアとフィリピンでは国内最大規模のインフルエンサープラットフォームとなっている。

フォーイットは、YOYOの子会社化を通じて、成長市場への早期参入、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域におけるパフォーマンスマーケティング市場およびインフルエンサーマーケティング市場での地位強化を図る。

水力発電事業推進でジェンタユ、住友商事と協業

【クアラルンプール】 再生可能エネルギー、建材流通、不動産開発を手掛けるジェンタユ・サステナブルズは、住友商事(本社・東京都中央区)とプロジェクト開発協業協定を交わした。サバ州シピタンで川の流れを利用した流水式水力発電施設を建設する。

事業名は「プロジェクト・オリオール」で、ジェンタユ子会社のオリオ―ル・パワーが手掛ける。シピタン地区のマリンガン川とフル・パダス川に水力発電施設を建設する。発電能力は162メガワットで、投資額は27億7,000万リンギ。協業協定には開発費用の一部(最大1,240万リンギ)を住友が拠出するオプションが含まれている。2027年末もしくは2028年初頭の完成を予定している。

ジェンタユと住友は2023年7月、同事業に関する覚書を交わしており、水力発電所建設など協業について具体的協議に入ることで合意していた。
(ビジネス・トゥデー、10月2日)

佐藤商事がマレーシア現法を設立、10月から営業開始

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 佐藤商事(本社・東京都千代田区)は、今年6月にマレーシアに現地法人、サトウ・ショウジ・マレーシアを設立し、10月1日より営業を開始すると発表した。

佐藤商事の全額出資で、資本金は100万リンギ。電子材料、電子部品および半導体関連部材などの販売、輸出入業務を行う。マレーシア地区の半導体関連および電子部品関連の取引先へのサービス向上や取引拡大が目的で、佐藤商事は取引先へのさらなるサービス強化、事業・販路の拡大に努めていくとしている。

佐藤商事は、電子事業部門の海外現地法人として、香港をはじめアジアを中心に7拠点を設け、東南アジアへの事業拡大を進めており、マレーシア地区での営業活動はこれまでシンガポールの現地法人(サトウ・ショウジ・アジア・パシフィック)が対応してきた。

日本ペイントと先住民信託評議会、熟練労働力育成に向け協力

【クアラルンプール】 日本ペイント・マレーシアは1日、技術職業教育訓練(TVET)での協力に向けた覚書(MoU)を先住民信託評議会(MARA)と締結した。

両者は覚書に基づき、日本ペイントの専門家の支援を受けて、MARAの学生240人と講師37人を対象にさまざまなトレーニングプログラムを実施する。自動車塗装業界に関連する技術が主な研修項目で、選ばれたMARAトレーニングセンター24カ所が日本ペイント認定トレーニングセンターとなり、業界の高い基準を満たす教育が行われることが保証される。

自動車セクターはマレーシア経済の要の産業であり、2023年の生産台数は過去最高の79万9,731台に達した。高度なスキルを持つTVET労働力と高品質の自動車部品はマレーシアの自動車産業に不可欠となっている。

日本ペイント・マレーシアのゼネラルマネジャー、タイ・ツェトゥック氏は、「覚書締結は、マレーシアの労働力と自動車業界の将来に投資を続ける日本ペイントにとって重要な節目となる。競争の激しい自動車補修分野において、日本ペイントの自動車補修部門は常に先頭を走り、マレーシアで新たな業界基準を確立している」と述べた。
(ビジネス・トゥデー、10月1日)

阪和興業、プレスメタルの金属シリコン精錬部門に出資

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 阪和興業(本社・東京都中央区)は9月30日、アルミニウム製錬・押出製品同国最大手であるプレス・メタル・アルミニウム・ホールディングスのグループ会社、PMBシリコンに出資すると発表した。

PMBシリコンはアジア最大の金属シリコン精錬業者。阪和興業は、PMBシリコンの親会社で、プレス・メタルの子会社であるPMBテクノロジーとの間で、PMBシリコン株2,400万株の売買で合意した。

これに合わせて阪和興業は、PMBシリコン製品の日本、韓国、ベトナム、タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシアにおける独占販売権及び在外日系資本企業への独占販売権を取得した。PMBシリコンは、阪和興業との提携を受けて、アルミニウム、有機シリコンおよび半導体産業向け金属シリコンの供給能力を強化する。

阪和興業はまた、鉱産物、合金鉄の粉砕加工事業を手掛ける啓和ファインマテリアル(本社・岡山県備前市)と、PMBシリコンから調達した金属シリコンを半導体産業および太陽電池産業向け主・副原料に加工する合弁会社、HKファイン・マテリアルをマレーシアに設立することで合意した。合弁会社の資本金は1,300万リンギで、阪和が80%、啓和が20%出資する。所在地はサラワク州ビントゥルのサマラジュ工業団地内。

イオンクレジット、第2四半期は減損処理で41%の減益

【クアラルンプール】 イオンクレジットサービス(マレーシア)は、第2四半期(6-8月)決算で収入が5億4,143万リンギと前年同期比14.8%増加したものの、純利益は40.8%減の7,116万リンギにとどまったと発表した。同期の配当は1株14.25セン。

大幅減益は受取勘定の減損処理が増えたためで、8月末時点の受取勘定は132億リンギだったが、減損処理のための引当金を差し引いた額は124億8,000万リンギになった。

不良債権比率は同2.98%から2.37%へ改善した。似たような事案を再発させないための是正措置をとった結果だという。

収入に対する営業経費の割合は68.1%で、前年同期の58.3%を上回った。減損処理が1億9,358万リンギと前年同期(1億2,057万リンギ)より増加したためだ。

上半期(3―8月)決算では、収入が前年同期比15.1%増の10億6,370万リンギ、純利益が19.1%減の1億7,757万リンギだった。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月27日、ベルナマ通信、9月26日)