JA三井リース、マレーシアで太陽光発電事業に融資実行

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 JA三井リース(本社・東京都中央区)は29日、マレーシア現地法人JAMLマレーシアを通じて、スカイ・リニューワブルズ・マレーシアが手掛ける屋根設置型太陽光発電事業への融資を実行したと明らかにした。

融資はJA三井リースのシンガポール子会社、JA三井リーシング・シンガポールと共同で行うもので、スカイ・リニューワブルズがマレーシアで行う、最新鋭の太陽光発電システムを設置し、需要家へ電力供給を行う事業を支援する。地域社会における低炭素化支援に繋がることを高く評価し、融資の実行を決めた。

スカイ・リニューワブルズ・マレーシアは、シンガポールのスカイ・リニューワブルズ・エナジーのマレーシア現地法人。スカイ・リニューワブルズ・エナジーには、出光興産のシンガポール子会社、出光アジアパシフィックが出資しており、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナムで太陽光発電の事業開発、施工管理及び運転維持管理を展開している。

JICA、気候変動国家報告書の作成でマレーシアを支援

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 国際協力機構(JICA)は、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)国家報告書の作成において、マレーシア天然資源環境気候変動省に対して技術協力を行うことを決定したと発表した。マレーシアの気候変動に関わる取り組みの促進に寄与する。

同技術協力プロジェクトの期間は36カ月間。JICAはマレーシアの国家温室効果ガス(GHG)インベントリの定期的な算定を行うための国内体制・取り決めの整備、フッ素系温室効果ガス(Fガス)の算定能力強化を行い、UNFCCCへの国家フォーカルポイントとしての技術的・組織的能力の強化を図る。

2015年に採択されたパリ協定では、GHG排出削減に向けた取り組みを行っていくことが定められたが、同協定の実効性を高めるため、各国の取り組みの進捗状況を定期的にUNFCCC事務局へ報告することが途上国にも先進国と同様に義務として課された。

ただ多くの途上国では内容が求められるレベルに達しておらず、マレーシアもこれまで国家GHGインベントリを提出していたものの、GHGの中でも温室効果が高いFガスの排出量の算定はほとんど行われていない状況だった。

インダストリー4.0最新カタログ発行、日本企業も22社掲載

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 マレーシア製造業者連盟(FMM)がインダストリー4.0技術を提供する国内ソリューション・プロバイダーをリストアップした小冊子「インダストリー4.0ソリューション・プロバイダー」の最新版を発行。日本企業も22社掲載された。

2019年の第1版、2022年の第2版に続く第3版で、日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、2023年3月に実施した、「マレーシア・日本インダストリー4.0サミット2023」などFMMとの連携事業に伴うジェトロの要請に基づき、今回初めて日本企業の独立コーナーを設けたという。

ジェトロおよびマレーシア日本人商工会議所(JACTIM)による募集などを通じ、日立製作所、コニカミノルタ、三菱電機、村田製作所、NEC、横河電機など22社が掲載された。横河電機については、製品の特性や同社ソリューションによる成功事例も複数紹介されている。

FMMによれば、冊子はオンラインで公開(https://www.fmm.org.my/images/articles/publication/FMM%20Industry4.0_Cat23_300%20(1).pdf)されているほか、FMM会員、各産業団体、政府機関、国外関係者向けに約5,000部のハードコピーでも配布される。

ユーグレナとペトロナスなど、バイオ燃料製造工場建設へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 ユーグレナ(本社・東京都港区)は26日、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)、イタリアの石油企業エニと共に、2022年より検討を続けていた、マレーシアにおけるバイオ燃料製造プラントの建設・運営に対し、最終投資決定を行ったと発表した。

ユーグレナは、ペトロナス傘下のペトロナス・モビリティ・レスタリ、エニ傘下のエニライブとともに、プラント建設・運営に向け合弁会社を設立する。

ジョホール州でペトロナスが運営するペンゲラン総合石油コンプレックス(PIC)内で今年第4四半期にプラント建設を開始する予定。年間約65万トンの原料処理能力を有し、バイオジェット燃料(SAF)、次世代バイオディーゼル燃料(HVO)、バイオナフサを製造する。

原料としては、使用済み植物油や動物性油脂、植物油の加工に伴う廃棄物などの廃棄物・残渣系原料、そして将来的には微細藻類由来の藻油などのバイオマス原料を使用する。エニが米ハネウェルUOPと共同開発した先端精製技術である「エコファイニング」技術や前処理装置、SAFとHVOの生産を柔軟にコントロールしながら最大化できる製造設備も採用する。PICが所有する設備・ユーティリティを利用でき、また原料供給源に近接し、主要な国際航路にもアクセスしやすい戦略的な立地を活かすことで、世界各地からのバイオ燃料需要に応えることが可能だという。

日本産青果物の紹介イベント、輸出促進協議会がKLで開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本青果物輸出促進協議会(事務局・東京都千代田区)は27日、ファンジャパンコミュニケーションズ(本社・東京都港区)と共同で、日本産青果物をマレーシアの消費者に知ってもらうための試食調査会をクアラルンプール(KL)市内で開催した。

「ラウンドテーブル・テイスティング・イベント・オン・ジェパニーズ・フルーツ&ベジタブル」と題するイベントには、ファンジャパンのフェイスブックのマレーシア在住フォロワー23人あまりが招待され、日本産青果物を試食しアンケートに答えた。またグループディスカッションも行われた。

出展商品はJA広島果実連のぶどうとフルーツジュース、カルビーかいつかスイートポテトのかんしょ、エーストレードの岡山の白桃とピューレ、およびピオーネ(ぶどう)、みやざき「食と農」海外輸出促進協議会のかんしょおよび加工品、高知県園芸品販売拡大協議会のみょうがの合計11品目。

日本電気硝子、太陽光発電による仮想電力購入契約を締結

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 特殊ガラス製品の日本電気硝子(本社・滋賀県大津市)は25日、現地法人である日本電気硝子(マレーシア)(NEGM)が、再生可能エネルギー電力発電のディトロリック・エナジー・ホールディングスの特別目的会社レス・ヒジャウとの間で、 VPPA(仮想電力購入契約)を締結したと発表した。

VPPAは、需要家の敷地外で発電された再生可能エネルギー電力の環境価値のみを仮想的に需要家が調達する手段で、マレーシアでは政府が提供するプログラム「CGPP」の下で認可を得た企業のみが行うことができる。

今回、NEGMが調達するのは、ディトロリック・エナジーがケダ州に新たに建設する太陽光発電所由来の環境価値であり、実質的な二酸化炭素(CO2)削減効果は年間約4万1,000トンになる。同太陽光発電所の年間発電量は約75GWh(ギガワット時)になる見込みで、発電開始は2025年12月、契約期間は20年間。

日本電気硝子グループでは、2050年までのカーボンニュートラル達成に向けてCO2排出量削減の実行計画を作成し、さまざまな取り組みを推進しており、今回のVPPA締結はその取り組みの一環となる。

九州大学がサラワク州と覚書、森林生態系の評価で協力

【クチン】 サラワク州林業局は23日、森林生態系の機能評価など森林研究で九州大学と協力するための覚書を、福岡におけるシンポジウムの会場で交わした。サラワク州の森林における二酸化炭素プロジェクトの一環として実施する。

協力を通じ、知識・技術の共有、公務員のための研修、交換留学、データの共同分析、研究成果の共同発表などを行う。

林業局のハムデン・モハンマド氏は声明で「研究、教育、持続可能性に貢献する行動を通じ、世界が直面する環境問題に取り組むという我々の姿勢を今回の提携は裏付けるものだ」とした。

九州大学の中尾実樹農学部長は「九州大学は十分な情報に基づく政策決定に必要な科学知識を提供することに取り組んでおり、サラワク州政府との提携はこれに沿ったものだ」と述べた。

覚書締結式の後はシンポジウムが開催され、ハムデン氏、林業局の上級専門官や九州大学、京都大学による論文の発表が行われた。
(ボルネオポスト、7月24日)

ホンダマレーシア、上半期の販売台数が16%増

【クアラルンプール】 ホンダ・マレーシアは、今年上半期(1ー6月)の新車販売台数が3万9,200台を突破し、前年同期比で16%増加したと明らかにした。先のマレーシア自動車協会(MAA)の発表によると、ホンダの販売台数はメーカー別4位となる3万9,226台で、16.3%の大幅増。シェアは9.2%から10.1%に上昇した。

非国産コンパクトSUVセグメントで最も人気のあるモデルである「HR-V」は、ホンダマレーシアの総販売台数の28%を占め、最大の貢献車種となった。販売台数が2番目に多かったのはBセグメントセダン「シティ」で24%を占めた。これに15%を占めた「CR-V」が続いた。

24日には、マレーシアで累計17万台目の「シビック」 と15万台目の「HR-V」を納車する節目を迎え、販売会社のホンダ・ボタニック・オート・モールで車両引渡し式を開催した。

17万台目の「シビック」、15万台目の「HR-V」は共に「RS」バリアントで、両オーナーには1万リンギ相当のホンダ純正アクセサリーと特別ギフトが贈られた。
(ザ・サン、7月25日、ポールタン、7月24日、ホンダ発表資料)

三井アウトレットパークKLIAで初の盆踊り大会を開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 三井アウトレットパーク・クアラルンプール国際空港セパン(MOP KLIA)は、8月10―11日の午後4時から午後9時まで、同社初となる盆踊り大会を開催すると発表した。

屋外駐車場(Aゾーン)に盆踊り用のやぐらステージを設置する。日本舞踊のショーケース、和太鼓の演奏などのパフォーマンスもあり、日本の音楽プロデューサーである松隈ケンタ氏がプロデュースした、マレーシア初の4人組ガールズロックバンド「HOSHI-NO-OKA」もステージを披露する。日本の軽食を楽しめる飲食ブースの出店もある。

浴衣や甚平を着て来場した客には無料特典を提供する。現地でも浴衣をレンタルして記念撮影することが可能。MOP KLIA内の指定店舗で買い物すると、輪投げやヨーヨー釣りなどへの参加もできる。

レクサスマレーシア、2024年型レクサス「LBX」を発売

【クアラルンプール】 レクサス・マレーシアは23日、レクサスのコンパクトスポーツ多目的車(SUV)「LBX」の販売を開始した。
「LBX」は1.5リットル直列3気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッド小型車で、全長4.19メートル(m)、全幅1.825m、全高1.56m。複合最高出力は136馬力(PS)、最大トルクは185Nm。静止状態から時速100キロメートル(km)までの加速時間は9.2秒。
販売終了となったコンパクトSUV「UX」に代わり、最も手頃な価格のレクサス車となっている。 日本の岩手工場からの輸入完成車(CBU)で、価格はプレミアムが23万8,888リンギから、ラグジュアリーが26万8,888リンギから。5年間の走行距離無制限の保証と8年間のバッテリー保証が付属しており、2年間の保証を有償追加することもできる。車体カラーは標準で全6色だが、特別注文で別途3色も用意する。
レクサス・マレーシアのラビンドラン・クルサミー社長は、「LBX」は、レクサスの新たな入り口として、若い世代やライフスタイルの変化に合わせて進化する車を求める顧客に訴求するとし、効率的かつレスポンスの良いハイブリッド・パワートレインやスポーティなデザイン、先進機能を備えているため、ラグジュアリーで洗練された、快適なコンパクトSUVを求めている顧客に適していると述べた。
(ポールタン、モタオート、7月23日)