トランスヌサ航空、8月1日にスバン空港にジェット機就

【クアラルンプール】 インドネシアのトランスヌサ・アビエーション・マンディリ(トランスヌサ航空)は、15日からジャカルタ―スバン(スルタン・アブドル・アジズ・シャー空港)間の航空券の販売を開始した。スバン空港へのナロージェット機就航を正式に発表したのは同社が初めて。8月1日に就航する。

機材はエアバス「A320」型機を使用。デイリー1便の運航で、スケジュールは往路の「8B669」便はジャカルタ発16時10分で、スバン着が19時。復路の「8B698」便はスバン発が19時30分で、ジャカルタ着が20時30分となっている。

片道運賃は299リンギからで、チケットはトランスヌサの公式ウェブサイトまたは主要なオンライン航空券販売サイトから購入できる。

スバン空港のナロージェット機乗り入れは26年ぶりで、エアアジア、バティックエア、ファイアフライ、SKSエアウェイズの国内4社が発着枠を獲得した模様。外国の航空会社ではシンガポールの格安航空スクートが発着枠を獲得したとみられている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月16日、マレー・メイル、7月15日)

スバン空港のジェット機暫定発着枠、6社が獲得か

【クアラルンプール】 セランゴール州のスルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(スバン空港)のナロージェット機乗り入れは8月に開始される見通しだ。乗り入れ開始日は明らかにされていない。マレーシア航空委員会(MAVCOM)によると、航空6社がすでに暫定発着枠を獲得した模様だ。

暫定的な発着枠はマレーシア国家発着枠調整局(NSCM)によって、すでにエアアジア、バティックエア、ファイアフライ、SKSエアウェイズの4社に授与された。エアアジア、バティックエア、ファイアフライの3社は8月中に就航する予定。エアアジアの親会社であるエアアジア・アビエーション・グループ(AAG)のボー・リンガム最高経営責任者(CEO)は、8月30日からコタキナバルとクチンへ1日2便飛ばすと述べていた。エアアジアはエアバス「A320」型機、ファイアフライとバティックエアはボーイング「737」型機で運航するとみられる。

残り2社は外国の航空会社だが、詳細は明らかにされていない。うち1社はシンガポール航空子会社のスクートの可能性が高い。スクートのレスリー・トゥンCEOは今年5月、シンガポール間で最新のエンブラエル「E190-E2」型機を運航したい意向を示していた。

業界筋によると、スバン空港ではナロージェット機向けに最大で15の発着枠が割り当てられる見通しだ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月12日)

スウィング&ピローズ、K中心部で5軒のホテルを買収

【クアラルンプール】 ホテルチェーン運営のスウィング&ピローズは、クアラルンプール(KL)中心部ブキビンタン地区にあるホテル5軒を買収し、同社の「キングストン」ブランドとして運営すると発表した。

買収したホテルは、コロナイン、ホテル・スンガイワン、メトロポール・ホテルなどで、キングストンとして運営することで、高品質なアメニティや一流のサービスを求める宿泊客にふさわしいサービスを提供することを目指すという。年内に6,000万リンギ以上の売り上げ増加が見込まれている。

スウィング&ピローズは2022年5月に設立。現在、KLやセランゴール州スバンジャヤ、ペタリンジャヤ、シャアラム、マラッカ州、ペナン州ジョージタウン、ジョホール州ジョホールバルなどで120軒以上のホテルと3つのリゾートを運営している。キングストン・ホテル以外にも、複数人で居住空間を共有しながら暮らす「コリビング」スタイルでの住居提供も行っている。

ケン・リー最高経営責任者(CEO)は、リモートワークの進化や住宅所有に対する意識の変化に伴い、柔軟で快適な宿泊施設に対する需要が高まっているとし、ブキビンタン地区への事業拡大は、「イノベーション、品質、顧客満足度を追求し、ホスピタリティの新たな基準を打ち立てる」というスウィング&ピローズの目標に沿った取り組みだと述べた。
(ビジネス・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、7月10日)
がある。
(エッジ、7月10日)

MAGがスバン空港にジェット機配備へ、ファイアフライ向け

【クアラルンプール】 マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は、セランゴール州のスルタン・アブドル・アジズ空港(スバン空港)で26年ぶりにジェット機の乗り入れが再開されることを受け、格安航空子会社ファイアフライ向けにボーイング「737-800」ナローボディ・ジェット機を配備することを決めた。

MAGは経済紙「エッジ」の取材に対し、ジェット機の運航開始はファイアフライの既存の「ATR72」ターボプロップ機の運航に影響を及ぼさないとした上で、現「ATR72」機の運用も継続する予定だと説明。ジェット機は「ATR72」機の補完的役割を果たすことになると述べた。また具体的なジェット機の運用スケジュールと路線については、スバン空港のインフラの準備が整った後に発表すると述べた。

スバン空港はクアラルンプール新国際空港(KLIA)開港に伴い1998年よりジェット機運用をKLIAに移管していたが、空港運営会社マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)は今年6月よりナローボディ・ジェット機の乗り入れを再開すると発表していた。

スバン空港でのジェット機運航については、MAGのほかエアアジア、バティックエア、SKSエアウェイズ、星スクートが関心を示している。MAGの子会社にはファイアフライのほか、マレーシア航空(MAS)とMASウイングスがある。
(エッジ、7月10日)

台湾HWCコーヒー、東海岸1号店をパハン州で11月開設へ

【クアラルンプール】 台湾発コーヒーチェーン「HWCコーヒー(黒沃珈琲)」は、11月にもマレーシア半島東海岸で初となる店舗をパハン州クアンタンのショッピングセンター「イーストコースト・モール」にオープンする計画だ。

マレーシアはHWCにとり初の海外市場であり、2022年に進出。現在では全国で約70店舗を展開しており、ブルネイにも進出している。パナマに自社農園を構え、加工工程でも厳格な品質管理を行っているのが特徴。

HWCコーヒー・マレーシアのゼンダ・ン最高経営責任者(CEO)は、東海岸に店舗を拡大し、より多くの人に高品質なハラル(イスラムの戒律に則った)認証コーヒーを楽しんでほしいと言明。今後も東海岸への展開を進め、同地の活気あるコーヒー文化に貢献できることを楽しみにしていると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、7月9日)

木材のオーロ、事業多角化で中国「ヘイティー」店舗を全国展開へ

【クアラルンプール】 木材のオーロ・ホールディングスは、飲食(F&B)部門への多角化に向け、中国の紅茶チェーン「ヘイティー(喜茶)」との間で、複数フランチャイズ契約を締結した。

契約に基づき、全国でヘイティー店舗を運営する。2023年12月にはクアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」のショッピングモール「エクスチェンジTRX」に1号店をオープンし、ミッドバレー・メガモール、サンウェイ・ピラミッド、ワンウタマといった首都圏の主要ショッピングモールにも店舗をオープンしている。今後もKLのサンウェイ・ベロシティ・モール、パハン州のゲンティン・ハイランド・プレミアム・アウトレット、ペナン州のガーニー・プラザなどで店舗をオープンする計画だ。

タン・ワイチュアン専務取締役は、F&B業界の見通しは有望であり、また1号店の好調がF&B事業の可能性を示していると言明。事業拡大により、売上高の大幅増と市場での存在感強化を実現できると述べた。市場調査によると、マレーシアのF&B産業は、可処分所得の増加と観光業の復活を追い風に、2024年には7.9%の成長が見込まれており、同社がF&B部門で市場シェアを獲得するのに絶好のタイミングだとしている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、7月8日、ザ・スター電子版、ビジネス・トゥデー、7月5日)

プロトンの「e.MAS」のディーラー数、合計18カ所に

【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスの電気自動車(EV)販売子会社、プロトン・ニュー・エナジー・テクノロジー(プロネット)は、6月12日に立ち上げた自社電気自動車(EV)ブランド「e.MAS」のディーラー数が現時点で合計18カ所になったと明らかにした。

「e.MAS」ディーラーはマレーシア半島部が17カ所、東マレーシアが1カ所。州・地域別ではクアラルンプール(KL)に3カ所、セランゴール州に4カ所、ジョホール州に2カ所、ペラ州に3カ所、ペナン州に2カ所、ケダ、クランタン、パハン、サバの各州にそれぞれ1カ所ずつとなっている。

ディーラーには販売のみの1Sセンターからサービス、部品交換も行う3Sセンターまであり、プロネットでは2025年までに30カ所への拡大を目指している。

プロネットはまた、ディーラーネットワークに参加する新しいパートナーも募集しており、特にケダ州アロースター、トレンガヌ州クアラトレンガヌ、セランゴール州、KL、ネグリ・センビラン州セレンバン、マラッカ州、ジョホール州ジョホールバル、バトゥパハ、ムアル、サラワク州クチン、シブ、ビントゥル、ミリ、サバ州サンダカン、タワウにおけるディーラー募集を呼び掛けている。
(ザ・スター、7月6日、ビジネス・トゥデー、ベルナマ通信、7月5日)

EV対象に都市部での駐車料金無料化を検討=住宅地方行政相

【クアラルンプール】 ンガ・コー・ミン住宅・地方行政相は、電気自動車(EV)の利用を促進するため、都市部に乗り入れるEVを対象に自治体が管理する駐車場の料金を免除する方向で検討を進めていることを明らかにした。

連邦政府はEV普及のための優遇政策の中で、ガソリン・ディーゼル・エンジン車と区別するためのEV専用ナンバープレート導入も検討しており、自治体が管理する駐車料金免除についても合わせて検討されている。駐車料金免除に関しては、実現可能性を探るためにすでに複数の地方議会と協議を開始しているという。

ンガ氏はロンドンのモデルを例に挙げ、EVは駐車料金が免除される一方で非EVには渋滞料金が課せられると指摘。また現在稼働しているEV充電施設は約3,000カ所にとどまっており、2025年までに全国で1万カ所設置するという計画の進捗が遅れていると認めた。

EV普及に向けた優遇政策に関しては、先ごろアンソニー・ロ―ク運輸相がEVの道路税を最大85%引き下げることや特別な「グリーンプレート」を付与する方向で検討していることを明らかにしていた。
(ザ・スター、7月5日、マレー・メイル、7月4日)

サイクル&キャリッジ、ペナンに新ベンツ2Sセンターを開設

【ジョージタウン】 メルセデス・ベンツの国内代理店サイクル&キャリッジは、ペナン州ジョージタウンのスンガイ・ピナン通りに2S(販売、サービス)センターを開設した。

同社にとり国内12番目、ペナンでは4番目の店舗となる。コムターやガーニードライブなどに近接し、敷地面積は9万平方フィート、5階建ての店舗面積は5万6,822平方フィート。ラウンジエリアや個室、ペナンで唯一となる車体・塗装センターを備える。サービス・修理ベイは21基で、月間550台の整備能力を持つ。

環境にも配慮しており、熱侵入を最小限に抑える外装デザイン、太陽光パネル、省エネ型空調システム、人感センサー付きLED照明、エネルギー使用量の常時監視システム、雨水利用システム、180キロワット(kw)のDC充電器などを備え、環境配慮型建物であることを証明する「グリーン・ビルディング・インデックス(GBI)」で「ゴールド・スタンダード」を取得している。緊急時にも業務が中断しないよう、バックアップ電源を備えたカーリフトも設置されているという。

サイクル&キャリッジのトーマス・トック最高経営責任者(CEO)は、新店舗のあらゆる面に卓越性、持続可能性、顧客満足への取り組みを反映させるよう尽力したとし、地域の顧客に新センターでの優れたサービスを体験してもらいたいと述べた。
(ポールタン、モタオート、7月2日)

TNGイーウォレット、10リンギから金投資できる機能を追加

【クアラルンプール】 交通系ICカードやイーウォレットを展開する決済サービスのTNGデジタルは、TNGイーウォレットを通じて金投資ができる商品「イーマス(e-Mas)」を発表した。

リアルタイムで金価格を確認でき、イーウォレットから直接投資を管理できる。取引金額は10リンギから。CIMBバンクが仲介を行う。現時点では、金の現物ではなくデジタルゴールド形式でのみ利用可能であり、シャリア(イスラム法)には準拠していない。

アラン・ニ最高経営責任者(CEO)は、「e-Mas」により、TNGイーウォレットで利用できる投資商品の種類が拡大するとし、隠れた手数料や追加料金は一切なく、参入障壁が非常に低いと説明。6月に実施された試験運用においてすでに4万人が投資を始めていることから、今後国内で人気を博す可能性があると述べた。利用者数50万人の年内達成を目指す。
(、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレー・メイル、7月2日)