エアアジア、9月1日にコタキナバル―マナド便を就航

【クアラルンプール】 格安航空エアアジアは、2024年9月1日にコタキナバルとインドネシア・スラウェシ島マナドを結ぶ直行便の運航を開始すると発表した。

月・金・日曜の週3便の運航で、スケジュールは、往路のAK1797便はコタキナバル発が8時50分、マナド着が11時、復路のAK1798便はマナド発が11時30分、コタキナバル着が13時35分となっている。

就航記念として6月16日まで実施するキャンペーン運賃は、エコノミーで片道139リンギ(46万8,020ルピア)から。キャンペーン対象は2024年9月1日から2025年3月28日までの便となっている。

コタキナバル―マナド線就航により、コタキナバルとインドネシアを結ぶ直行線はジャカルタに次ぎ2路線目となる。またコタキナバル発着の国際線は13路線となる。
(ビジネス・トゥデー、6月5日、エアアジア発表資料)

プロトンが24年型「X50」発表、月間販売2500台目指す

【シャアラム】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは4日、スポーツ車(SUV)「X50」の2024年型を発表。月間販売台数2,500台を目指すと明らかにした。

外見上の変更点はほとんどないが、顧客の快適性のために車内の振動と騒音の低減を目的とした騒音、振動、ハーシュネス(NVH)機能に重点を置いた20の改良が施された。

以前同様4つのバリエーションが用意されており、保険なし価格はスタンダードが8万6,300リンギ、エグゼクティブが9万3,300リンギ、プレミアムが10万1,800リンギ、TGDiフラッグシップが11万3,300リンギで据え置いた。 パワートレインにも変更はない。

プロトンは、2024年7月31日までに新規購入した最初の5,000人の顧客に最大8,500リンギのインセンティブを提供する期間限定のアーリーバード・パッケージを導入した。

「X50」は2020年10月の発売開始以来、累計販売台数は11万台を突破。ブルネイ、南アフリカ、バングラデシュ、パキスタンなど11カ国に輸出されている。
(ザ・スター、6月5日、ポールタン、マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、6月4日)

政府がレモン法の導入を検討、欠陥自動車の購入者を保護

【プトラジャヤ】 アルミザン・アリ国内取引物価相は4日、欠陥新車の購入者保護に向け、レモン法を来年3月にも導入するか、既存法を改正すると明らかにした。

レモンとは主に乗用車、オートバイなど欠陥のある自動車を表す。レモン法はこうした欠陥商品の購入者を保護する法律で、米国やシンガポールなどで採用されている。

レモン法が成立あるいは関連法が改正されるまでの措置として同省は2つの措置を講じる。自動車に関する苦情を扱う、省、購入者、ディーラーまたはメーカーの3者特別作業班を設ける。購入した新車についてメーカーに苦情を申し立て、メーカーの対応に満足できない者は作業班に協議を申請できる。

もうひとつの措置では、マレーシア消費者クレーム法廷の手続きを改善する。消費者が欠陥自動車の補償を同法廷あるいは裁判所に請求する場合に必要な同意書の発行で、中央銀行バンク・ネガラ(BNM)の協力を得る。

同意書は銀行が出すが、購入された車両は購入者がローンを完済するまではローンを提供した銀行が持ち主のため、従来は購入者が銀行から同意書を得るのが困難だった。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月5日、マレー・メイル、フリー・マレーシア・トゥデー、6月4日)

中国・吉祥航空、上海ーペナン線を初就航

【ジョージタウン】 中国・吉祥航空は5月31日、上海―ペナン線を初就航した。
上海浦東国際空港からの初便が同日午後10時54分にペナン国際空港に着陸し、歓迎を受けた。

使用機材は乗客定員180名のエアバス「A320neo」型機で、所要時間は約5時間30分。月、水、金、日曜の週4便運航だが、6月22日からデイリー運航に増便する。

ペナンへの国際直行便は全15線で、今年2月にはフライドバイがドバイ線、4月にタイ・ライオンエアがバンコク線を就航した。また、7月27日には深セン線も新規就航される予定。2023年12月から中国人観光客のビザが免除された影響で、中国からペナンを訪問した観光客数は今年1-3月には前年比4.7倍の2万2,420人に達したという。

ペナン州観光創造経済委員会のウォン・ホンワイ委員長は、上海からペナンへの直行便の就航により、より多くの観光客がペナン州を訪れるようになり、ホテル、レストラン、小売、娯楽業など、ペナンの観光産業の様々な部門が大きな恩恵を受けると言明。さらに上海線は観光客にとどまらず、出張者にとっても重要なルートとなり、両都市間のビジネス交流、投資機会、企業提携の新たな道を開くことで、ペナンと上海双方の経済成長と発展に貢献すると述べた。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、6月1日)

首都圏鉄道ラピッドレール、1日の利用者数が100万人突破

【クアラルンプール】 首都圏クランバレーの鉄道運営会社、ラピッド・レールは、5月29日に1日あたりの合計利用者数が初めて100万人を突破し、過去最高を記録したと明らかにした。目標を6カ月前倒しで達成した。

利用者数の内訳は、軽便鉄道(LRT)ケラナジャヤ線が28万7,102人、LRTアンパン/スリペタリン線が22万4,184人、KLモノレールが6万1,236人、大量高速輸送(MRT)カジャン線が27万4,302人、MRTプトラジャヤ線が15万7,767人で、合計100万4,591人。前年の同じ日の73万9,818人から35%も増加した。

ラピッド・レールは利用者の増加について、LRTケラナジャヤ線とMRTカジャン線の輸送量増加、不通となっていたLRTアンパン/スリペタリン線のマスジッド・ジャメ駅とバンダラヤ駅間の2月17日の復旧、沿線における新施設のオープン、スクールホリデーなどが貢献したと説明。毎日鉄道サービスを利用している首都圏の住民からの強い支持の表れだとして、利用者に感謝の意を表明した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、6月1日、ベルナマ通信、5月31日)

米アップル、マレーシア1号店をTRXに6月オープン

【クアラルンプール】 米アップルは、小売店舗「アップルストア」のマレーシア1号店を、クアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」のショッピングモール「エクスチェンジTRX」で6月22日にオープンすると発表した。

「アップルストア」には製品販売エリアのみではなく、無料でデザインや音楽、ビジネス、プログラミングなどを学べるスペースや、テクニカルサポートを受けられる「ジーニアスバー」なども併設する。

「アップルストア」1号店については2021年4月に開設計画が明らかになり、2023年1月に求人開始が報じられていた。当初は今年2月にオープンする予定だったが、遅れが生じていたという。

アップルは東南アジア事業を強化しており、数年前からマレーシアでパソコン「Mac」の一部生産を開始し、ベトナムではワイヤレスイヤホン「AirPods(エアーポッズ)」の生産を行っている。「アップルストア」はシンガポールに3店舗、タイに2店舗を構えており、新店舗は東南アジア6店舗目となる。
(ザ・スター電子版、ソヤチンチャウ、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ブルームバーグ、5月29日)

QRコードによる入国審査を6月より開始、陸路国境2カ所で

【クアラルンプール】 ファディラ・ユソフ副首相は27日、6月1日から、シンガポールとの陸路国境にあたるジョホール州バングナン・スルタン・イスカンダル(BSI)およびスルタン・アブ・バカル・コンプレックス(KSAB)での入国審査において、パスポートの代わりにQRコードを利用できるようになると正式に発表した。

同氏によると、QRコード入国審査は3段階に分け導入する。第1段階ではバスとオートバイを利用するマレーシア国民に対象を限定し、3カ月間実施する。第2段階では自家用車利用者、第3段階ではシンガポール人や他外国人に対象を拡大する。

バス利用の場合、ピーク時のBSIでの待ち時間は現状120分だが、15分に短縮でき、KSABでも90分から15分への短縮となる。オートバイの場合はBSIで40分から30分に、KSABでは45分から30分に短縮できる見込みだ。QRコードは、「マイセジャテラ(MySejahtera)」、「マイトリップ(MyTrip)」、「マイデジタルID(MyDigital ID)」アプリから利用できる。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ビジネス・トゥデー、エッジ、ベルナマ通信、5月27日)

5Gネットワークのカバー率85%の目標を達成=デジタル省

【コタバル】 マレーシアで整備が進められている第5世代移動通信(5G)ネットワークが、人口集中地域におけるカバー率の目標である85%を達成した。クランタン州コタバルで行われたイベントに出席したデジタル省のロジ・モハマド事務次官が明らかにした。

ロジ氏は「コタバル・マイ・デジタル・ツアー」出席後に会見を行い、「5Gネットワークのカバー率は電話通信のために重要であるだけでなく、様々な業界でより大きな役割を果たす」と強調。「5Gは電話接続だけではなく、経済の触媒として機能する。5G通信があれば産業界は効率的なものになり、業界の成長を促進するのに役立つ」と述べた。

具体的には、ドローンを使用した農業における作物の監視や肥料の効果的な使用、公共交通機関においてはバスや鉄道、タクシー含むすべての交通システムの完全な統合が可能になるとし、医療分野では遠隔手術が可能になるとした。

同ツアーにはマレーシア・デジタル経済公社(MDEC)のサイド・イブラヒム・サイド・ノー会長とクランタン州地方自治体・住宅・保健・環境委員会の ヒルミ・アブドラ議長も出席した。
(ビジネス・トゥデー、エッジ、ベルナマ通信、5月25日)

メイバンクのシステムが23日に一時ダウン、故障は今年2回目

【クアラルンプール】 銀行最大手のマラヤン・バンキング(メイバンク)のウェブサイトやアプリ、デビットカード取引が23日午後5時頃から利用できない状態となったが、午後8時過ぎに復旧した。

メイバンクはソーシャルメディアへの投稿で、システムは復旧したが、一時的にカード情報の閲覧ができない状態になっていると説明。顧客に対し、「継続的な忍耐とご支援に感謝します」と述べた。

同行のシステムがダウンしたのは4月に続き今年2回目。昨年も4回ダウンしており、中央銀行バンク・ネガラ(BNM)から警告を受けている。

BNMは4月、メイバンクに対し、サービス停止に関する詳細な説明を行うよう指示した。BNMは是正措置や予防措置だけでなく、故障の根本原因についても説明を行うようメイバンクに求めており、説明内容次第では規制当局としてさらなる措置を取ることも辞さないとしている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ビジネス・トゥデー、エッジ、5月23日)

プトラジャヤのART、試験運転を7月末まで実施

【プトラジャヤ】 プトラジャヤ・コーポレーション(PPJ)は、運輸省と協力し、7月31日までプトラジャヤで自動高速輸送システム(ART)の試験運転を実施すると発表した。試運転中は無料で乗車できるが、停留所で提供されるQRコードをスキャンする必要がある。

プトラジャヤARTは中国中車(CRRC)の技術を導入した自動運転の無軌道トラムで、試験結果が良好であれば年内に商業運転を開始する計画だ。
PPJのエンジニアリング・メンテナンス部(交通・公共交通課)のエンジニア、ムハンマド・マスリザル・サード氏によると、トラムの試験運行が行われているのは2つのルートで、ルート1は月曜日から金曜日まで、ルート2は土曜日と日曜日に運行される。乗車定員は307人。

ルート1はMRTプトラジャヤ・セントラル駅と各政府機関が入居する第2、3、4区を、ルート2はMRTプトラジャヤ・セントラル駅とIOIシティ・モールを結ぶ。
ARTサービスの詳細については、PPJの公式ウェブサイト(https://www.ppj.gov.my/)およびソーシャルメディアで確認できる。
(マレー・メイル、エッジ、ベルナマ通信、5月22日)