バティック エア、21日にスバン―コタ バル直行便を就航

【コタバル】 バティック・エアは、スルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(セランゴール州スバン空港)とコタバル(クランタン州)を結ぶジェット機による直行便の運航を10月21日に開始すると発表した。

8月にスバン空港でナロージェットの乗り入れが再開されたことを受けたもので、バティック・エアのスバン空港発着便は、スバン―ペナン線に次いで2路線目となる。機材にはボーイングB737型機を使用。デイリーの運航となる。

スケジュールは往路の「OD1235」便はコタバル発が16時15分、スバン着が17時20分。復路の「OD1236」便はスバン発が18時、コタバル着が19時5分となっている。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、10月2日)

格安航空エアアジア、2025年1月から炭素税を強制徴収

【セパン】 格安航空会社エアアジアは、2025年1月からすべてのエアアジア機の乗客にいわゆる「炭素税」を課すことを計画している。親会社であるキャピタルAのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEOが明らかにした。

フェルナンデス氏は、同グループが乗り入れているタイ、インドネシア、フィリピン、カンボジアなどすべての当局から承認を求めている段階だと言明。足並みを揃えるために来年1月に実施すると述べた。

マレーシア航空委員会(MAVCOM)が「炭素税」徴収を航空会社の任意としていることについては、フェルナンデス氏は「任意にしたら誰も支払わない。自主性に任せる選択肢もあるが任意にはしない」と述べた。なおマレーシア航空は「炭素税」について乗客の任意にするとしている。

フェルナンデス氏は、「炭素税」徴収を成功させるには、その背後にある理論的根拠について国民の認識と理解を高める必要があると指摘。「我々ができる最大のことは国民を教育することだ。国民を教育し、我々が集めた資金が東南アジア諸国連合(ASEAN)の炭素削減プロジェクトに投資されるようにしたい」と述べた。
(エッジ、9月26日)

小売20社・8千店舗、10月1日からレジ袋提供中止

【ペタリンジャヤ】 ハイパーマーケット、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、薬局、健康・美容チェーンなど小売20社が、10月1日から傘下の8,000店舗で使い捨てプラスチック製レジ袋の提供を中止する。ンガ・コーミン住宅地方自治相が明らかにした。

レジ袋提供を中止するのは、▽イオン▽99スーパーマート▽セブンイレブン▽TFバリューマート▽ガーディアン――など。買物袋を持参していない買物客は、店舗でリサイクル可能なショッピングバッグを購入することになる

ンガ氏は「すでに実施している企業もあるが、改めて1日から実施することで各社が誓約書を取り交わす」と言明。「この取り組みにより年間2億枚のレジ袋が削減され、廃棄物の量が減少し、既存のごみ埋立処分場の寿命が延びると予想される」と述べた。

政府は固形廃棄物管理と公共清掃に年間20億リンギに上る費用を負担しており、埋立地への依存を減らすよう取り組んでいる。現在、マレーシアには非衛生埋立地が114カ所、衛生埋立地が22カ所あるという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、ベルナマ通信、9月26日)

電子たばこ含む新しい喫煙規制法、10月1日に施行

【クアラルンプール】 電子たばこ製品の規制を盛り込んだ「2024年公衆衛生のための喫煙製品規制法」(法律852)が10月1日に施行される。ズルキフリ―・アハマド保健相がX(旧ツイッター)の投稿で明らかにした。当初は6月の施行が予定されていたが、延期されていた。

同法は電子たばこや電子喫煙器具を含むたばこ製品、喫煙材料、たばこ代替品の未成年者への売買を禁止、18歳未満の者への喫煙関連サービスの提供を禁止することを目的としたもので、今年2月2日に公布された。喫煙およびたばこ製品の登録、販売、包装、ラベル、公共の場での喫煙禁止に関する規制などを網羅している。

ズルキフリー保健相は、新法の制定が電子たばこの使用を含む喫煙に伴う害を減らし、喫煙自体を抑制しようとする取り組みの一環であると強調した。

保健団体からは2023年に「1954年毒物法」の毒物管理品目からニコチンが除外されたことに対する批判の声があがり、保健省に対して早急な新法施行を求める声が上がっていた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ビジネス・トゥデー、マレー・メイル、9月25日)

バティックエア、ジャカルタ―ペナン線を10月1日に就航

【クアラルンプール】 バティック・エアは、インドネシア・ジャカルタ―ペナン線を10月1日に就航すると発表した。

機材はボーイングN737型機を使用。デイリーの運航となる。スケジュールは往路の「OD342」便はジャカルタ発が11時10分、ペナン着が14時40分。復路の「OD343」便はペナン発が15時40分、ジャカルタ着が17時10分となっている。

バティック・エアはまた、11月1日からクアラルンプール(KL)―ビントゥル線を就航する。デイリーの運航で、スケジュールは往路の「OD1726」便はKL発が10時、ビントゥル着が12時10分。復路の「OD1727」便はビントゥル発が13時20分、KL着が15時35分となっている。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、9月24日、バティック・エア発表資料)

スバン空港の8月の国際旅客が25%増、ジェット機運航再開受け

【クアラルンプール】 空港運営会社、マレーシア・エアポーツ(MAHB)は、セランゴール州スバンのスルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(スバン空港)の8月の国際線旅客数が前月比で25%増加したと発表した。同月に再開されたナロー・ジェット機の乗り入れが後押しした。

8月の国際線旅客数は2万1,096人となり、前月の1万6,900人から大幅アップした。国内線旅客は前月比1.3%増の8万3,904人で、国内線・国際線を合わせた旅客は10万5,000人となった。

現在、スバン空港には5つの航空会社が就航しており、そのうち3社(エアアジア、ファイアフライ、バティック・エア)は国内航空会社、スクートとトランスヌサの2社は外国の航空会社となっている。

ファイアフライ、スクート、トランスヌサはスバン空港とシンガポールおよびジャカルタを結ぶ国際線を運航しており、エアアジアとバティック・エアはコタキナバル、クチン、ペナンなど国内都市を結ぶ国内線を運航している。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、9月20日)

24日からモンスーン移行期に、11月初旬まで続く見通し=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は、9月24日からモンスーン移行期に入り、5月17日に始まった南西モンスーンが北東モンスーンに変わる11月初旬まで不安定な天候が続くとの見通しを示した。

モンスーン移行期は、マレーシア半島部西部および内陸部、サバ州西部、サラワク州中部などの地域では、さまざまな方向から弱い風が吹き、雷雨が起きやすくなる。移行期の不安定な天候は、午後遅くから夕方にかけて、短期間で大雨と強風をもたらすことがあり、こうした状況では洪水、倒木、建物への被害が発生する可能性があるという。

気象局は住民に対し、天候の変化に警戒を怠らず、気象局の公式ウェブサイトや公式ソーシャルメディア・チャンネル、「myCuaca」モバイルアプリを通じて発表される天気予報や警報を常に最新の状態に保つよう呼びかけた。気象局のホットラインは、1-300-22-1638。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ポールタン、9月23日)

ERLとマレー国鉄が統合発券システム稼働、乗り継ぎが便利に

【クアラルンプール】 クアラルンプール市内とクアラルンプール新国際空港(KLIA)を結ぶ高速鉄道KLIA線を運営するエクスプレス・レール・リンク(ERL)とマレーシア国鉄(KTMB)は13日、両社の鉄道チケットを同時に購入できる、新しい統合発券システムを稼働したと正式に発表した。

KTMBのアプリやERLのウェブサイトから両社のチケットを購入できるようになった。乗り継ぐ場合にそれぞれのシステムから別々にチケットを購入する必要がなくなるため、利便性が向上した。

例えば、KLIAからペナン州に向かう場合、高速鉄道KLIA線の空港からKLセントラル駅までのチケットおよびKTMBのKLセントラル駅―バターワース駅間のチケットを事前にオンライン購入しておけば、当日は1枚のデジタルチケット(QRコード)を改札でスキャンするだけで移動できる。

統合発券システムはオンラインに加え、ケダ州ではアロー・スターとスンガイ・ペタニ、ペナン州ではバターワースとブキ・メルタジャム、ペラ州ではイポーの合計5駅で利用可能。今後はマラッカ州のプラウ・セバンやジョホール州セガマット、ゲマス、ジョホールバルの各駅にも導入する予定。

統合発券システムは7月19日より稼働を開始しており、乗り継ぎチケットの8月中の販売数は1,327枚だったが、9月にはその2倍に達すると予想されている。

(マレー・メイル、マレーシアン・リザーブ、9月13日)

格安航空エアアジア、KK―越ホーチミン線を12月3日に就航

【セパン】 格安航空エアアジアは10日、コタキナバル(KK)―ベトナム・ホーチミン線を12月3日に就航すると発表した。エアアジアにとってコタキナバル発の16番目の国際線となる。

火・木・土曜の週3往復の運航で、スケジュールは往路の「AK1630」便がKK発11時45分、ホーチミン着12時55分。復路の「AK1631」便がホーチミン発13時25分、KK着16時35分となっている。

新路線の就航記念として、KK発が片道199リンギ、ホーチミン発が139万9,000ドンからの特別運賃を提供する。対象旅行期間は2024年12月3日から2025年3月29日までで、2024年9月22日まで専用アプリ「エアアジアMOVE」およびウェブサイト(airasia.com)から予約できる。

マレーシア政府観光局は、2024年にベトナム人観光客47万5,000人の誘致を目標に掲げている。

(ザ・サン電子版、ビジネス・トゥデー、9月10日、エアアジア発表資料)

イケアマレーシアが2千品目を値下げ、電動配送車も増強

【バトゥ・カワン】 スウェーデン系家具メーカー、イケア・マレーシアは12日、ペナン州バトゥ・カワン店で同社初となる「IKEA青写真2025」イベントを開催。今年300以上の商品を値下げしたのに続き、2,000以上の人気商品を新たに値下げすると発表した。

小売部門責任者のマルコム・プルイス氏は、同社の調査によると、マレーシア人の3分の1以上が家計と可処分所得に不安を感じており(38%)、経済状況にも不安を感じている(36%)と説明。手ごろな価格はイケアのビジネスの基本であり、また、現在の経済情勢下で人々がインテリアへの出費に対してより慎重になっているため、利益ではなく価格設定に投資するとした。今回の値下げは単なる安売りではなく、良質なインテリア商品を誰もが手に入れられるようにするためのものだとしている。

プルイス氏はまた、イケアは年内に配送用電気自動車(EV)9台を追加導入し、合計12台のEVを保有すると述べた。2025年にはさらに10台のEVを導入する計画で、2030年までに100%持続可能な配送を実現することを目指すとしている。イケアの2024年度の総売上高の16.5%をEコマースが占めているため、EV車両の拡大は同社の成長戦略にとり重要で、2023年は合計8,567件の配送がEVで行われたが、EV配送件数がより拡大することを期待していると述べた。

(マレーシアン・リザーブ、ビジネス・トゥデー、9月12日)