スポーツカーのロータス、旗艦店をシャアラムに開設

【クアラルンプール】 スポーツカーのロータス・カーズ・マレーシアは、セランゴール州シャアラムのグレンマリーに旗艦店「ロータス・クアラルンプール」を開設した。

床面積は1,765平方フィートで、そのうち987平方フィートをショールームが占める。2基の納車ベイ、顧客ラウンジ、専用商品エリア、ロータス車をカスタマイズできるコンフィギュレーター・ルームも備えている。営業時間は月―土曜が午前8時30分―午後5時30分、日・祝日は午前10時―午後4時。同社は今年3月、クアラルンプールのショッピングモール「パビリオン・ダマンサラ・ハイツ・モール」内に初の「ロータス・ストア」をオープンしており、今回開設した店舗は国内2店舗目となる。

開所式では同ブランドで初となる完全電気自動車(EV)の「エメヤ ハイパーGT」の公式発表も行われた。マレーシアには中国で製造された3バリアントが輸入され、保険なし価格は55万5,000―77万7,000リンギ。本体には5年間または走行距離15万キロメートル(km)までの保証、バッテリーには8年間または20万kmの保証が付属する。

(ポールタン、モタオート、8月16日)

新型公共バスをネグリセンビラン州で導入、今後全国にも展開へ

【ジェレブ】 アンソニー・ローク運輸相は16日、ネグリ・センビラン州で全国初となる新型バスを導入すると発表した。公共バスサービス変革(SBST)プログラムによるもので、ピンク色の新型バスおよびキャッシュレス決済システムを導入する。

ローク運輸相によると、連邦政府はネグリ・センビラン州に7,900万リンギを割り当て、44台のミニバスと2台のワゴン車を導入。地元バス運営企業ゴピ・トラベル・ツアーズにクアラ・クラワン、クアラ・ピラ/バハウ、ポート・ディクソンの3路線の運行を委託した。契約期間は5年間。新型バスでは運行間隔は30分から1時間の間で一定に保たれており、GPS(全地球測位システム)および監視カメラにより監視されるという。高齢者、障害者、学生は事前登録の上、無料で利用できるようにする。

ローク運輸相は、今後、ジョホールバル(ジョホール州)、マラッカ(マラッカ州)、カンガー(ペルリス州)、イポー(ペラ州)、クアラ・トレンガヌ(トレンガヌ州)、クアンタン(パハン州)、コタ・セタル(ケダ州)、コタ・バル(クランタン州)などの都市や、東マレーシア(サバ、サラワクの両州)での新型バスの段階的導入を目指すとし、マラッカではすでに新しい運行業者が決定しており、間もなく新型バスが導入される予定だとした。一方、他州では現行契約が満了するまで待つ必要があるとしている。

ローク運輸相はまた、新型バスの色としてピンク色を選んだのは、明るい印象を与え、より多くの人々に公共交通機関を利用してもらうためだと説明。セレンバンではバス第1ターミナルの改修も進行中で来年完工する予定だとし、同地では透析センターや病院に定期的に通う必要がある市民を対象にした、予約制のバスも運行する予定だと述べた。

(エッジ、ベルナマ通信、8月16日)

香港エクスプレス航空、11月に香港―ペナン線を就航へ

【香港】 格安航空会社の香港エクスプレス航空は、香港―ペナン線を新規開設すると発表した。11月21日にデイリー運航を開始する。

香港エクスプレス航空にとり初のマレーシア路線となる。往路の「UO748」便は香港発午後8時10分、ペナン着深夜0時10分。復路の「UO749」便はペナン発深夜0時45分、香港着午前4時40分。

同社は積極的に路線を拡大しており、今年はクラーク(フィリピン)、北京、バンコク(ドンムアン国際空港)などにも就航している。

香港エクスプレス航空のジャネット・マオ最高経営責任者(CEO)は、香港からペナンへの新規路線の開設は、マレーシア市場への参入のみでなく、同社の「香港とアジア各地域を結ぶ」戦略展開の節目ともなると述べた。今後もアジア全域で路線を拡大していくとしている。
(トラベル・デイリー・ニュース、8月15日、LARA、8月14日)

フェデラルオート、「JAECOO」ショールームをKLに開設

【クアラルンプール】 自動車製造のMBMリソーシズ子会社のフェデラル・オート・グループは、中国の自動車メーカー、奇瑞汽車(チェリー自動車)傘下ブランドの「JAECOO」のショールームをクアラルンプール(KL)に開設した。同社は1960年代よりボルボやフォルクスワーゲンの販売を行っている。

ショールームは、ショッピングモール「ミッドバレー・メガモール」近くのMBMRタワーに位置し、運営はフェデラル・オート・グループの子会社であるFAシノ・プレミアムが担当する。

フェデラル・オートは、来年にはKLのセガンバット地区に「JAECOO」の4S(販売、サービス、部品交換、板金塗装)センターもオープンする予定だという。

「JAECOO」は今年5月に国内ディーラー30社と契約し、販売・アフターサービス店合計35店舗を運営すると発表。6月には国内初となる3S(販売、サービス、部品交換)センターをセランゴール州シャアラムのグレンマリーに開設していた。
(ポールタン、8月15日)

プロトンが2025年版「X70」を発表、販売目標は月間2千台

【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは15日、Cセグメント・スポーツ車(SUV)「X70」の2025年版を発表した。搭載エンジンは排気量1.5リッターTGDiガソリンエンジンのみとなり、デザインが変更されたほか、スマホを車載機器と接続する「アンドロイドオート」と「アップルカープレイ」(AACP)が初めて標準搭載された。

バリアントは「エグゼクティブAWD」と「1.8TGDiプレミアム」が廃止され、▽スタンダード▽エグゼクティブ▽プレミアム▽プレミアムX――の4種のみとなった。

保険なし価格はそれぞれ9万8,800リンギ、11万800リンギ、12万3,800リンギ、12万6,800リンギ。5年間の走行距離無制限保証、月間1ギガバイト(GB)の5年間データパッケージ、6回分の無償修理サービスが付属する。また先着購入者3,000人を対象に最大2万3,500リンギ相当の特典を無料で提供する。

ロスラン・アブドラ副最高経営責任者(CEO)は、「X70」がこれまで月間1,000―2,000台売れているため、機能強化と競争力ある価格設定により同程度以上の売上を目標に掲げると言明。マレーシア以外にも10カ国以上に輸出する計画だと述べた。
(ザ・スター電子版、ポールタン、ジグホイールズ、ベルナマ通信、8月15日)

コーヒーチェーンのティムホートンズ、首都圏に1・2号店を出店

【クアラルンプール】 カナダのコーヒー・チェーン「ティム・ホートンズ」は、マレーシア1・2号店を、プトラジャヤのショッピングモール「IOIシティ・モール」およびクアラルンプール(KL)市内のショッピングモール「サンウェイ・ベロシティ・モール」にオープンする。

オープン日はIOIシティモール店が8月15日、サンウェイ・ベロシティ店が同17日。営業時間は両店舗とも毎日午前10時―午後10時。

1・2号店の店内はベージュの木目調でまとめられ、カナダを象徴するメイプルリーフをモチーフにした装飾が施された、シンプルで居心地の良い雰囲気となっている。 花とバティックをモチーフにした手描き壁画は、ラカー・バイ・メカー所属のマレーシア人アーティストとのコラボレーションによるものだという。

ティム・ホートンズのコーヒーは、新鮮さを保った最高級のアラビカコーヒーで知られている。同社によると、使用する食材はすべてハラル(イスラムの戒律に則った)認証を受けたサプライヤーから調達している。

ティム・ホートンズは、今後数カ月以内に、セランゴール州クランのイオン・ブキ・ティンギやサンウェイ・ピラミッドなどのショッピングモールに出店することも検討しているという。

ティム・ホートンズについては、マレーシアとシンガポール、インドネシアの3カ国のフライチャイズを丸紅のシンガポール子会社が運営している。
(マレー・メイル、ハイプ、8月14日、バルカンポスト、8月13日)

自宅と駅を結ぶオンデマンド型バン、新たに300台を導入

【ペタリンジャヤ】 公共輸送機関を管轄するプラサラナ・マレーシアは、利用者のニーズに応じて柔軟に運行するオンデマンド型交通(DRT)バンのサービス向上に向け、300台を新たに導入すると明らかにした。

新たなバン導入は今年12月に開始され、2025年6月まで段階的に行われる見込み。うち10台については障害者用の機能が設置されるという。定員は12人で、運賃は片道1リンギ。プラサラナが提供する「PULSE」アプリで配車を要請する。利用範囲は半径2キロメートルで、平均待ち時間は5分だという。

同サービス「ラピッドDRT」は、利用者の自宅と公共交通機関の駅を結ぶためのフィーダーバス・サービスを補完するもので、2023年5月に首都圏クランバレーで、2024年8月にペナンで導入された。現在首都圏ではバン18台で9路線、ペナンではバン2台で1路線を運行している。7月31日時点での利用者数は、累計12万6,656人に上っている。
(ザ・スター電子版、ポールタン、エッジ、8月14日)

格安航空エアアジア、KL―印ポートブレア線を開設

【クアラルンプール】 格安航空エアアジアは13日、クアラルンプール(KL)―印ポートブレア線の運航を11月16日に開始すると発表した。ポートブレアはリゾートアイランドとして知られるインド領アンダマン諸島の中心都市。

火・木・土曜の週3往復の運航で、スケジュールは往路の「AK65」便がKL発10時40分、ポートブレア着10時20分。復路の「AK64」便がポートブレア発10時55分、KL着16時15分となっている。

新路線の開設を記念して、片道199リンギからの特別運賃を提供する。対象旅行期間は2024年11月16日から2025年10月25日までで、2024年8月19日まで専用アプリ「エアアジアMOVE」およびウェブサイト(airasia.com)から予約できる。

エアアジアにとってインドで17番目の路線で、ポートブレアへの直行便を飛ばす初の東南アジア諸国連合(ASEAN)の航空会社となる。エアアジアは2024年だけで、ジャイプール、ブバネーシュワル、コーリコード(カリカット)線などインド線8路線を開設している。
(ザ・サン電子版、ビジネス・トゥデー、8月13日、エアアジア発表資料)

ジャヤグローサー、エコワールドのカジャン高層住宅に出店へ

【クアラルンプール】 不動産開発のエコ・ワールド・デベロップメント・グループ(エコワールド・マレーシア)は、スーパーマーケット・チェーンのジャヤ・グローサーとの間で、セランゴール州の高層住宅「セドゥドゥク・D・カジャン」への出店に関する覚書(MoA)を締結した。

6.92エーカーの「セドゥドゥク・D・カジャン」は5ブロック、合計1,220戸のサービスアパートを中心とした開発で、2027年の完成時には、2,500人以上が居住する予定。サービスアパート価格は40万リンギから。高速道路やマレー鉄道(KTM)および首都圏大量高速輸送(MRT)のカジャン駅にも近く、交通の利便性が高いという。

ジャヤ・グローサーは、サービスアパートから徒歩1―2分の場所に位置する、商業エリア「セドゥドゥク・スクエア」の25店舗のうち8店舗分、面積にして約1万5,000平方フィート(約1,390平方メートル)のスペースに入居するという。
(エッジ、エッジプロップ、8月13日)

テスラはマレーシアで工場開設を約束していない=投資貿易相

【クアラルンプール】 タイの日刊紙「ザ・ネーション」が、米テスラがマレーシアを含む東南アジアに工場を建設する計画を断念したと報じたことについて、テンク・ザフルル投資貿易産業相は、「テスラがマレーシアでの工場建設を約束したことはない」とそもそも決まっていた話ではなかったと説明した。

ザフルル氏は同報道について、「匿名の情報源を引用しているだけで、テスラからの公式な声明は含まれていない」と指摘。投資貿易産業省はテスラがマレーシアに工場を開設するとは一度も発表していないとし、「投資誘致についてテスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏と協議したことはあるものの、テスラはマレーシアに工場を開設するとは一度も約束していない」と述べた。

その上でザフルル氏は、テスラはマレーシアの電気自動車(EV)エコシステム強化を目的とした政府のイニシアチブには参加していると指摘。これまでのところ、このイニシアチブへの参加を申請し承認されたのはテスラだけだとした。

イニシアチブ参加条件には、180キロワット時(kWh)以上の容量の急速EV充電器を少なくとも50台設置すること、マレーシアで設置した急速EV充電器の少なくとも30%を一般利用に開放すること、EV充電サービス産業エコシステムの開発で少なくとも10社の地元企業と協力することなどが含まれているという。

アンワル・イブラヒム首相は昨年7月、テスラおよびマスク氏のハイテクベンチャー企業、スペースXからマレーシアへの大規模投資を発表し、これにより数万人規模の高付加価値雇用が創出されると述べていた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、8月8日)