KLIAで過去2週間に中東便188便が欠航、イラン紛争で

【クアラルンプール】 空港運営会社マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)は、イラン紛争が続き航空会社が中東便の運航体制を調整したことから2月28日から3月12日までの間に10社の航空会社で計188便が欠航になったと発表した。

中東情勢の緊迫化を受け、航空会社はクアラルンプール新国際空港(KLIA)のネットワークを見直し、変更したため、一時的な運航混乱が生じている。マレーシア航空グループ(MAG)は先日、マレーシア航空がドーハ便を3月20日まで一時的に運休すると発表した。

ただKLIA発着の中東便の1日平均便数は徐々に回復しており、現在は1日平均15―16便まで増えている。紛争発生後数日のうちに、特にジェッダとメディナへの便を中心に、複数の航空会社が運航を再開したという。

MAHBは、中東情勢の緊迫化が旅客需要、空港運営、財務実績に及ぼす影響を完全に評価するには時期尚早であり、状況は依然として非常に流動的であると指摘。不確実な状況下におけるあらゆるシナリオに備えており、乗客の快適さを最優先事項とし紛争が続く中で航空会社と緊密に連携を取り、最新の動向を把握していくとしている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、3月25日)

補助金なし「RON95」が3.87リンギに引き上げ、26日から

【クアラルンプール】 財務省は25日、3月26日から4月1日までの1週間の燃料小売価格を発表。世界的な石油価格高騰が続いていることから、レギュラーガソリン「RON95」の補助金なし価格は、前週の1リットル当たり3.27リンギから60セン引き上げ、3.87リンギとした。

新燃料補助金制度「ブディ・マダニRON95(BUDI95)」適用外のハイオクガソリン「RON97」の価格も4.55リンギから60セン引き上げ5.15リンギとする。また半島部における「ユーロ5 B10」および「B20」ディーゼル価格を1リットルあたり4.72リンギから5.52リンギに80セン引き上げる。また「ユーロ5 B7」ディーゼルも5.72リンギに引き上げる。

一方、レギュラーガソリン「RON95」は、「BUDI95」適用価格は1.99リンギ、サバ州、サラワク州、ラブアンにおけるディーゼル燃料の小売価格は2.15リンギでそれぞれ据え置く。

財務省は声明の中で、補助金の不正流用と密輸行為を抑制する取り組みの一環として、特にサバ州、サラワク州、ラブアンでディーゼル燃料の購入規制を導入する計画だと発表した

政府は3月、燃料費高騰の影響を緩和するため、対象を絞ったディーゼル車への支援策を強化した。対象は世帯収入が10万リンギ以下の非高級ディーゼル車所有者や小規模農家などで、給付額が従来の200リンギから300リンギに引き上げられた。
(ポールタン、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、3月25日)

ハイネケンマレーシア、シンガポール・アジア太平洋地域に供給へ

【クアラルンプール】 オランダ系ビール醸造大手のハイネケン・マレーシアは、アジア・パシフィック・ブリュワリーズ・シンガポール(APBS)の醸造事業縮小に合わせて、ハイネケン・ベトナムと共同でシンガポールおよびその他のアジア太平洋地域市場向けにビール製造・供給を開始する。

ハイネケン・アジア・パシフィックの完全子会社であるAPBSの事業縮小はハイネケンの「エバーグリーン2030」戦略の一環。マレーシアとベトナムへの製造移管は2027年までに段階的に実施する予定。縮小されるAPBSのトゥアス工場は将来的に地域物流と製品開発を支援するために再開発され、新製品の試験醸造を行うパイロット醸造所が設置される。

ハイネケン・マレーシアの醸造所は、セランゴール州ペタリンジャヤのスンガイ・ウェイに位置し、マレーシア半島部および東マレーシアに13の営業所を構えている。従業員数は500人以上で、ハイネケン、タイガー、ギネス、アンカー、エーデルワイス、アップルフォックス、キルケニー、アングリアシャンディ、マルタなどのブランドを製造しているが現時点での総売上高に占める輸出の割合は1%未満にとどまっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、ビジネス・トゥデー、エッジ、3月24日)

「焼肉すだく」が5月にペナン州で開業、マレーシア初進出

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 総合近江牛商社(本社・滋賀県守山市)は24日、「焼肉すだく」を5月15日にペナン州で開業すると発表した。

マレーシア初進出となる新店舗は、商業施設「セントラル・ガーニー」に入店。開業にあたり、現地で日本食レストランを運営する「タイリョウ」とフランチャイズ契約を締結した。ペナンは富裕層や外国人居住者が増え、高品質な外食へのニーズが高まっているとして進出を決めたという

「焼肉すだく」は日本産黒毛和牛を使用した本格焼肉を気軽に楽しめる店として、現在、日本国内の48店舗に加え、シンガポール、フィリピン、インドネシアに進出。今後、マレーシアのほか、中国、モンゴル、イギリスなどにも進出を予定しており、東南アジアを中心とした海外展開戦略を加速させていく方針。

日馬首脳が電話会談、中東情勢の早期沈静化に向けた連携確認

【クアラルンプール】 日本の高市早苗首相とアンワル・イブラヒム首相は24日、約15分間の電話による首脳会談を実施。中東情勢の早期沈静化に向け連携していくことで一致した。

高市首相は、19日に出した英・仏・独・伊・蘭・日によるホルムズ海峡の安全な航行に関する共同声明などを踏まえ、最近の中東情勢や安全保障の問題について説明した。アンワル首相はマレーシアの立場から、国際法に則った対話と外交による解決が喫緊の課題であることを強調したという。

会談後、アンワル首相はソーシャルメディアに投稿。「これまでの二国間協力をさらに強化し、地域および世界の平和、繁栄の促進において建設的な役割を果たすことで合意した」とした。
(ビジネス・トゥデー、エッジ、3月24日、外務省発表資料)

原油価格高騰を受け補助金負担が32億リンギに急増=首相

【クアラルンプール】 アンワル・イブラヒム首相は22日のフェイスブックへの投稿で、中東紛争による原油価格高騰を受け、政府補助金負担額が1週間足らずで約7億リンギから32億リンギに急増したと公表。不確実性が高まる世界情勢の中、国民の福祉と生活を守るための燃料補助金政策は現政権にとって引き続き最優先事項であると述べ、補助金政策を継続していく考えを示した。

その上でアンワル首相は、世界的な原油価格が高騰する中でなぜ産油国であるマレーシアも影響を受けているのかという疑問が多くの人々から寄せられているとし、「マレーシアは産油国ではあるものの、実際には輸出量よりも輸入量の方が多い」と説明。マレーシアの原油供給量の約50%がホルムズ海峡を通過するため、マレーシアも影響を受けていると述べた。
(ビジネス・トゥデー、マレーシアン・リザーブ、エッジ、ベルナマ通信、3月22日)

マレーシアの肥料メーカーが新規受注を停止、価格高騰を受け

【クアラルンプール】 マレーシアの肥料メーカーは、中東紛争に起因するサプライチェーンの混乱と原料不足により原材料価格が高騰したことを受けた価格改定に向け新規受注を停止している。肥料はパーム油生産者の生産コストの半分以上を占めているため、農園業界への影響が懸念される。

イスラエルと米国によるイランへの戦争によりホルムズ海峡がほぼ閉鎖されたことで、中東で生産される肥料や肥料製造工場で使用される石油と天然ガスの供給が停止している。

マレーシアの肥料メーカー、ユニオン・ハーベストはロイターが入手した通知の中で、「現在、原材料価格が急騰しており、供給業者が価格改定を行っている」とした上で、「新たな価格が確定するまで、新規注文を一時的に保留する」としている。

またパーム油大手FGVホールディングスの子会社であるFGVファーティライザーは、同様の通知を販売業者に送付し、世界的な地政学的状況が肥料供給に与える影響を理由に、尿素、硫酸アンモニウム、塩化カリウムなどの単栄養肥料の販売を即時停止すると発表した。

マレーシアとインドネシアの農園に肥料を供給するサバ・ソフトウッズ・ハイブリッド・ファーティライザーのゼネラルマネージャー、チョン・チュンホン氏は、「一部の原材料価格はわずか2週間で100―150%も上昇した」と述べた。同社は投機を防ぐため、事前注文を控えるよう呼びかけているという。
(ロイター、エッジ、3月18日)

U-NEXT、マレーシアで「100時間カレー」をFC展開へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 U-NEXTホールディングス(本社・東京都品川区)は23日、グループ会社を通じて、マレーシアで飲食店フランチャイズ(FC)事業に新規参入すると発表。第1弾として、カレー専門店「100時間カレー」を展開する計画だ。

2013年に東京・武蔵小山で開業された「100時間カレー」は、香味野菜と果物を時間をかけて煮込み、20種類以上のスパイスを独自に配合した本格欧風カレーが特徴。現在、日本全国で40店舗が展開されている。

U-NEXTのグループ会社USEA(マレーシア)と、「100時間カレー」を運営するアークス(本社・東京都豊島区)の間で23日にフランチャイズ展開に向けたライセンス契約が締結された。今夏に1号店の開業を予定している。

背景には、U-NEXTグループが誇る、飲食店舗など全国約86万店舗・施設の顧客基盤がある。今後、そうした顧客の海外展開支援を強化する方針だ。マレーシアでは特に多様な日本食が求められているとして、進出を決めたという。第2弾として「ジンギスカン」の展開を考えており、今後も複数ブランドを段階的に導入していく考え。

USEAは、店舗向け音楽配信サービスUSENのシンガポール法人の傘下企業。もともと「エクスプレス・イン・ミュージック」として設立され、2019年に買収により、U-NEXTグループ会社としてリブランディングされた。

半島ディーゼル価格80セン値上げ、「RON97」は70セン上げ

【クアラルンプール】 財務省は18日、3月19日から3月25日までの1週間の燃料小売価格を発表。世界的な石油価格高騰を反映して、半島部における「ユーロ5 B10」および「B20」ディーゼル価格を1リットルあたり3.92リンギから4.72リンギに80セン引き上げると発表した。前週比で20.4%の大幅値上げとなる。

また「ユーロ5 B7」ディーゼルも4.72リンギから4.92リンギに20セン引き上げる。サバ州、サラワク州、ラブアンにおけるディーゼル燃料の小売価格は2.15リンギで据え置く。

新燃料補助金制度「ブディ・マダニRON95(BUDI95)」適用外のハイオクガソリン「RON97」の価格も3.85リンギから70セン引き上げ4.55リンギとする。前週比で18.2%の大幅値上げとなる。

なおレギュラーガソリン「RON95」は、「BUDI95」適用価格は1.99リンギ、非適用価格は3.27リンギでそれぞれ据え置く。

財務省は声明の中で、「マレーシアは産油国ではあるものの、国内で使用される石油製品は依然として国際市場を通じて調達されているため、国内の燃料価格も世界情勢の影響を受ける」と説明している。

ブレント原油価格は、中東情勢の緊迫化以前の1バレル70米ドル台から100米ドルを突破し、現在1バレル108.23米ドルとなっている。
(エッジ、ポールタン、フリー・マレーシア・トゥデー、3月18日)

運輸省、ハリラヤ渋滞対策で高速道の大型貨物車の通行を規制

【クアラルンプール】 ハリラヤ(断食月明け大祭)連休に伴い、大型貨物車両の高速道路の夜間通行が原則禁止される。運輸省(MOT)が18日、発表した。

期間は、19、20、28、29日の4日間で、日中の通行に関しても車両カテゴリーにより2段階に規制される。建設資材などを運搬するカテゴリー1の大型車両は、建設現場から半径25キロメートル以内に限り、午前6時から午後6時まで通行が認められる。コンテナ輸送車や貨物トラックなどカテゴリー2の大型車両は、午前8時から午後8時まで通行可能。ただし、緊急対応や、燃料や生活必需品の輸送に関わる車両は規制対象外となる。

ハリラヤ期間中の高速道路のピーク交通量予測について、高速・有料道路を運営するPLUSマレーシアは230万台、マレーシア高速道路庁(LLM)は350万台と発表している。
(マレーシアン・リザーブ、ビジネス・トゥデー、フリー・マレーシア・トゥデー、3月18日)