マリオットがスバンに「コートヤード」開業へ、SKSと運営契約

【クアラルンプール】 マリオット・インターナショナルは、セランゴール州スバン地区における「コートヤード・バイ・マリオット・スバン」の開業に向け、オーナーであるSKSグループとホテル運営契約を締結したと明らかにした。

SKSグループにとって、マリオット・インターナショナルとの3度目の協業で、ジョホール州外での初のプロジェクトとなる。両社は2021年に開業した「フォーポイント・バイ・シェラトン・デサル」、来年開業予定の「シェラトン・ジョホールバル」の運営契約を取り交わしている。

「コートヤード・バイ・マリオット・スバン」は2026年に開業予定で、小売スペースを備えた複合開発の一部となる。客室数は280室で、24時間営業のレストラン、屋上プール、約1,000平方メートルの大宴会場と4つの会議室を含む多目的イベントスペースを備える。

マリオットは、スバンの戦略的な立地にあり、レジャー施設に近く、スルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(スバン空港)やクアラルンプール国際空港(KLIA)へのアクセスも良好な立地だと強調。ビジネスとレジャーの両方の旅行者に対応することを目指すとしている。
(ビジネス・トゥデー、HYPE、7月30日)

「AKB48」のKL版「KLP48」、初期メンバーを決定

【クアラルンプール】 ガールズ・アイドルグループ「AKB48」の姉妹グループで、クアラルンプール(KL)で活動する「KLP48」の初期メンバーが発表された。

「AKB48」の海外姉妹グループを運営するスーパーボール(本社・東京都港区)からライセンスを付与された、現地法人48エンターテインメントが3カ月にわたり選考・トレーニングを実施。マレーシア人7人、日本人4人、インドネシア人1人、香港人1人の計13人が初期メンバーとして選出された。AKB48グループにはグループカラーが割り当てられているが、「KLP48」のグループカラーはマレーシア産のヒスイにちなんで緑色となった。8月18日にはZepp(ゼップ) KLでデビューライブを開催する。

48エンターテインメントのイップ・チュンホイ ディレクターは声明で、AKB48とその姉妹グループはマレーシアで長期にわたって幅広い人気を博しているため、KLP48への応援も期待しているとし、今後の展開に期待してほしいと述べた。

(ザ・スター電子版、7月30日)

マレーシア航空、コタキナバル―東京線を来年2月24日に再開

【クアラルンプール】 マレーシア航空は、コタキナバル(サバ州) ―東京・羽田間の直行便を2025年2月24日に再開する予定だ。

機材はボーイング「737-800」型機を使用。2025年2月24日の運航再開を予定している。以前運航していた東京・成田便に代わる便となる。

週2便の運航で、スケジュールは往路(月・木曜)の「MH082」便はコタキナバル発が16時5分、羽田着が22時35分。復路(火・金曜)の「MH083」便は羽田発が深夜0時15分、コタキナバル着が5時45分となっている。
(エアロルーツ、7月29日)

ゲオの「セカンドストリート」、マレーシア21号店を出店へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 ゲオホールディングス(本社・愛知県名古屋市)は7月30日、リユース店舗を展開するマレーシア法人、セカンドストリートトレーディングマレーシアが、マレーシアで21店舗目となるコタ・ダマンサラ店を8月1日にオープンすると発表した。

新店舗の売場坪数は139坪で、営業時間は午前10時―午後10時。販売と買取の双方を行う。同日にはタイ2号店となるセントラルワールド店も出店する。

セカンドストリートは、日本国内に800店舗以上、海外では米国、マレーシア、台湾、タイの4カ国に約90店舗を展開している。マレーシアでは2018年6月に1号店をオープンし、首都クアラルンプールおよび近郊の都市を中心にドミナント出店を進めている。

スズキ、マレーシアに5ドア「ジムニー」を投入

【クアラルンプール】 スズキ車の販売代理店、ナザ・イースタン・モータースは、小型スポーツ車(SUV)「ジムニー」の5ドア・バージョンをマレーシア市場に投入した。

5ドア「ジムニー」は完全輸入車(CBU)で、ボディサイズは342ミリメートル(mm)長くなり、全長は3,822mm、ホイールベースは2,590mmとなった。またトランクスペースは、従来の85リットルから211リットル(リアシートを倒すと332リットル)へと2倍以上になった。

エンジンは従来同様、排気量1.5リットルの「K15B型エンジン」を搭載。トランスミッションは4速のオートマチック・トランスミッションで、最高出力は102PS、最大トルクは130Nm/4,000rpm。

保険なし本体価格は19万9,950リンギで、3年間・10万キロの保証が付属する。車体カラーは全5色。

ナザ・グループのリザル・ジャラン最高経営責任者(CEO)は、5ドア「ジムニー」の導入は、「進化する自動車トレンドに対応し、利益率の高いニッチモデルで製品ポートフォリオを多様化する」というナザの決意を示すものであり、今後も品質、信頼性、スタイルを体現した車を届けていくと述べた。
(ポールタン、ジグホイールズ、7月30日)

不動産開発のヨンタイ、マラッカのマリオットホテルを売却か

【クアラルンプール】 不動産開発のヨン・タイは、マラッカ州で運営するホテル「コートヤード・バイ・マリオット・マラッカ」を売却するもようだ。経済紙「エッジ」が情報筋の話として報じた。

情報筋によると、交渉は最終段階に入っており、買い手は物流会社となる見込み。売却価格は1億6,000万―1億7,000万リンギと推定されている。同ホテルは米マリオット・インターナショナルの中価格帯ブランド「コートヤード・バイ・マリオット」系列の4つ星ホテルで、客室数は248室。2023年4月に営業を開始し、開業初年度の平均客室稼働率は65%だった。

ヨン・タイのブー・クアンルーン最高経営責任者(CEO)は「エッジ」の取材に対し、コメントを控えるとしている。

ヨン・タイの主要事業は不動産開発および観光業だが、いずれも新型コロナウイルス感染拡大により打撃を受けている。2019年度から毎年赤字を計上しており、2022年度には純損失額が3億4,663万リンギにまで拡大したが、2023年度には2,167万リンギまで縮小した。「コートヤード・バイ・マリオット・マラッカ」の売却により負債が削減され、他プロジェクトに取り組む余裕が生まれると見込まれている。
(エッジ、7月29日)

軽便鉄道3号線、25年第3四半期に開業予定=運輸相

【クラン】 建設が進められている首都圏軽便鉄道3号線(LRT3、シャアラム線)は、2025年第3四半期までに商業運転を開始する計画だ。アンソニー・ローク運輸相が明らかにした。当初の開業予定は2025年3月だったが、新型コロナ禍の影響を受け、工事が遅れていた。

LRT3はバンダル・ウタマ(セランゴール州)―ジョハン・セティア(同州クラン)を結ぶ全長37.8キロメートルの路線で、総工費は160億リンギ。開業当初は20の駅で運用する。

現時点で20の駅と線路などの建設工事の進捗率は95.6%に達しており、10月までにすべて完了する予定。その後、システム統合とテストが来年初めまで行われる。試運転期間には3―4カ月を要する見込みで、開業は来年第3四半期になる予定だ。

また乗客数が少ないという見通しから棚上げとなっていた5駅の建設、3両編成の列車7編成の購入、ジョハン・セティア駅の車両基地の拡張、電気フィーダーバス150台の導入、バス基地3カ所の建設についても、7月5日の閣議で再開が決まっており、38億リンギの追加費用がかかる見通し。5駅は開業から2年遅れて完成する予定だ。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、7月29日)

KKday、マレーシア政府観光局と共同キャンペーンを実施

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 アジアでオプショナルツアー予約サイトを運営するケーケーデイジャパン(KKday、本社・東京都新宿区)は29日、マレーシア政府観光局と共同で、マレーシア旅行促進キャンペーンを実施すると発表した。

キャンペーン名は「夏満喫!くるっとマレーシア周遊旅キャンペーン」。2つのキャンペーンを用意しており、ひとつ目は、 8月7日までの期間限定で、マレーシア行き航空券や5つ星ホテル宿泊券を抽選でプレゼントする。応募には、KKdayの会員登録後、応募ページにて参加登録と簡単なアンケートに回答する必要がある。詳細は特設サイト(https://kkday.me/mtP3r)から。

もうひとつは8月31日までの期間限定で、KKdayのマレーシア商品の予約・購入時に使える、5%OFFクーポンを上記特設サイトからプレゼントする。クーポン適用期間は12月31日まで。

JA三井リース、マレーシアで太陽光発電事業に融資実行

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 JA三井リース(本社・東京都中央区)は29日、マレーシア現地法人JAMLマレーシアを通じて、スカイ・リニューワブルズ・マレーシアが手掛ける屋根設置型太陽光発電事業への融資を実行したと明らかにした。

融資はJA三井リースのシンガポール子会社、JA三井リーシング・シンガポールと共同で行うもので、スカイ・リニューワブルズがマレーシアで行う、最新鋭の太陽光発電システムを設置し、需要家へ電力供給を行う事業を支援する。地域社会における低炭素化支援に繋がることを高く評価し、融資の実行を決めた。

スカイ・リニューワブルズ・マレーシアは、シンガポールのスカイ・リニューワブルズ・エナジーのマレーシア現地法人。スカイ・リニューワブルズ・エナジーには、出光興産のシンガポール子会社、出光アジアパシフィックが出資しており、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナムで太陽光発電の事業開発、施工管理及び運転維持管理を展開している。

マレーシア、「BRICS」加盟を正式申請

【プトラジャヤ】 アンワル・イブラヒム首相は28日、マレーシアが新興国の連合体「BRICS」への加盟を正式に申請したことを明らかにした。

首相官邸は声明で、「BRICS」議長国であるロシアに加盟申請書を送付したと公表。ロシアのラブロフ外相は、マレーシアの申請書を受け取ったことを確認したと述べた。スプートニク通信によると、ラブロフ外相は「我々はこの意向を積極的に支持し、議長国として支持する」と述べたという。

アンワル首相は6月18日、ブラジルのルラ・ダシルバ大統領に対し、マレーシアの「BRICS」加盟の意向を伝えたことを公表。7月28日にはマレーシアを訪問したロシアのラブロフ外相の会談の中で「BRICS」加盟が議題に上ったという。

経済協力プラットフォームとして2009年に設立された「BRICS」は、当初ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国で構成され、その頭文字をとって「BRICS」と呼ばれるようになった。2010年には南アフリカが加盟、2024年1月にはイラン、エジプト、エチオピア、アラブ首長国連邦が加盟し9カ国体制となっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、7月30日、フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、ベルナマ通信、7月29日)