相続税の導入はない、運輸相が憶測を否定

【クアラルンプール】 アンソニー・ローク運輸相は13日、与党連合・希望同盟(PH)構成党、民主行動党(DAP)クアラルンプール大会における演説で、新年度予算で政府は相続税など新税を導入するとの情報について、憶測にすぎないと否定した。マレー語紙は先に銀行アナリストの話として、政府は相続税、不健康食品税、炭素税、高額品税、人工知能(AI)税を導入する見通しだと報じていた。

ローク氏は「閣議でそうした話題を聞いたことはない。DAP議員にも新税導入を信じている者がいるが、アナリストはあらゆる憶測を立てる」と指摘。さらに「政策決定者は政府、内閣であり、政策は銀行アナリストではなく、議会に承認されて初めて正式なものになる」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月14日、フリー・マレーシア・トゥデー、10月13日、マレー・メイル、10月11日)

パナソニック、ナノイー技術による煙害の有害物質抑制を確認

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 パナソニック(本社・大阪府門真市)は10日、煙害(ヘイズ)に含まれる有害物質をナノイー(帯電微粒子水)技術が大部分抑制することを、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)との共同研究で確認したと発表した。

ヘイズのPM2.5に含まれる有害な多環芳香族炭化水素(PAHs)の成分に対して、ナノイー技術が最大95%抑制することを確認した。すでに検証済の5種類のPAHsに加えて、新たに3種のPAHsに対するナノイー技術による抑制効果が明らかになったという。

シェイク・アハマド・ザキ教授監修の下で行われた共同研究で、ヘイズに含まれている質量の割合が大きいPAHs3種(ナフタレン、フルオレン、アセナフテン)に対するナノイー照射試験を実施した結果、3種全てにおいて抑制効果が確認された。

ヘイズは、スマトラ島などで大規模な焼畑や森林火災により生じた大量の煙による煙害で、有害物質のPAHsが含まれている。PAHsは分解されにくいため風にのって拡散しやすく、農作物へ生体濃縮することが報告されているほか、PAHsの中には肺機能の低下、喘息の悪化、心血管疾患、がんの発生率を増加させるものがあるという。

三井物産など8社、マレー半島沖南部のCCS関連事業を受託

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 三井物産(本社・東京都千代田区)は10日、日系企業7社と共同で、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が実施するマレー半島沖南部の二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)事業に関する業務を受託したと発表した。

三井物産との共同事業に参加するのは、▽関西電力▽九州電力▽コスモ石油▽中国電力▽電源開発▽レゾナック▽UBE三菱セメント――で、日本国内の各想定排出エリアからCO2を回収し、海上輸送の上、マレー半島沖南部に貯留するという一気通貫型のCCSバリューチェーン全体に係る設計・評価作業を実施する。

マレー半島沖南部CCS事業の対象となるCO2貯留サイトは、三井物産とマレーシア国営石油会社、ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)のCCS事業会社、ペトロナスCCSソリューションズ及びフランス総合エネルギー会社、トタル・エナジーズのCCS事業会社、トタル・エナジーズ・カーボン・ニュートラリティ・ベンチャーズが2023年6月から共同開発を進めている。

ベトジェット、ハノイ―KL線を11月28日に就航

【クアラルンプール】 ベトナムの格安航空会社ベトジェットは、ハノイ―クアラルンプール(KL)直行便を11月28日に就航すると発表した。同社のマレーシア路線としては、ホーチミン―KLに次ぐ2路線目となる。

機材はエアバスA320型機を使用。デイリーの運航で、スケジュールは往路「VJ905便」がハノイ発7時20分発、KL着が11時40分。復路「VJ906便」がKL発12時40分、ハノイ着が15時05分となっている。

ベトジェットは10日より、プロモーションコードVJ1010を使用すると、エコチケットが最大100%割引となるプロモーションを実施する。対象旅行期間は2025年1月1日から5月22日まで。さらに毎週金曜日には、全路線を対象に片道166リンギからの割引航空券を発売する。
(ダガンニュース、10月8日)

半島北部とサバ州、12月は例年上回る降雨量=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局によると、11月初めに北東モンスーン期が始まり、12月にはマレーシア半島北部とサバ州で例年を上回る降雨量が見込まれている。

ペルリス州、ケダ州、ペラ州北部、ケランタン州北部、トレンガヌ州北部では、12月に降雨量が増加する可能性がある。またサバ州西海岸、クダット地区、サンダカン地区でも12月から2月にかけて例年を上回る降雨量が見込まれる。一方、サラワク州の降雨量は平年並みと見込まれる。

アンブン・ディンダン副局長は「2024/25年の北東モンスーン期には、大雨が続く時期が5回から7回起きると予想されている。状況は監視されており必要に応じて大雨警報を発令する」と述べた。

過去の気候パターンに基づくと、マレーシアの北東モンスーン期は11月初旬に始まり、2025年3月まで続くと予想されており、具体的な開始日は一定基準が満たされた時点で3日前に確定するという。

気象局は高性能コンピューティング(HPC)予報システムの整備に取り組んでおり、2026年までの運用開始を予定している。実現すれば現在7日先まで行っている気象予報について、2倍の14日先まで出すことができるようになるという。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、10月10日)

アミタのマレーシア子会社、インドネシアで合弁2社の設立完了

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 アミタホールディングス(本社・京都府京都市)は、マレーシアにある海外事業統括会社、アミタ・サーキュラー・デザイン(ACD)が、インドネシアにおける循環型事業の展開に向けた合弁会社2社の設立を完了したと発表した。

1社は脱炭素・循環型の新事業創出に取り組むアミタ・タマリス・レスタリで、複合企業サリムグループの傘下で再生可能エネルギー事業や上水道事業などを行うタマリス・モヤグループのタマリス・プリマ・エネルギ(TPE)との合弁。

もう1社は100%再資源化事業を行うアミタ・プラカルサ・ヒジャウで、アミタ・タマリスとインドネシア大手セメント会社、インドセメント・トゥンガル・プラカルサの子会社であるサリ・バクティ・セジャティとの合弁。

アミタ・プラカルサが主体となり、産業廃棄物・一般廃棄物・バイオマス資源由来のセメント産業向け代替原料・燃料を生産・供給する100%再資源化事業の開始準備を進め、2027年中をめどに循環資源製造所の開所を目指す。

今年の経済成長率は4-5%超、第2財務相が予想

【クアラルンプール】 アミル・ハムザ第2財務相は8日、世界の潮流を話し合うカザナ・メガトレンド・フォーラムの閉幕演説で、今年の国内総生産(GDP)成長率について政府は当初予想の4-5%を上回ると確信していると言明した。

アミル・ハムザ氏は「政治対立、地政学上の緊張など困難な状況にもかかわらず、国内の経済転換は勢いを増している。アンワル政権の理念に基づく政策を1年間実施した結果、進歩の兆候が見える」と述べた。

アミル・ハムザ氏は、内外企業による堅調な直接投資、物価上昇率の鈍化、証券取引所の時価総額が2兆リンギを超えたこと、リンギの値上がりを指摘し、「投資家のマレーシアへの信頼を示すもので、健全な財務管理、投資誘致のための施策が根底にある」と語った。

アミル・ハムザ氏はさらに、国家は経済だけで定義されるものではないと指摘。「人、文化、発展に対する姿勢も重要だ。このためマレーシアの発展には、包摂、多様性の受け入れ、人材育成、技術革新の促進が必要だ」と述べた。
(エッジ、ベルナマ通信、ビジネス・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、10月8日)

マレーシア航空、KL―印コルカタ直行便を12月2日再開

【クアラルンプール】 マレーシア航空(MAS)は、クアラルンプール(KL)―コルカタ(インド)直行便を12月2日に再開すると発表した。

機材はボーイングB737-800型機を使用し、週5便運航する。往路「MH184便」は月・火・金・土・日の運航で、KL発が21時35分発、コルカタ着が21時10分。復路「MH185便」は月・火・水・土・日の運航で、コルカタ発が0時10分、KL着が6時45分となっている。

コルカタ線再開により、マレーシア航空のインドにおける乗り入れ先はニューデリー、バンガロール、ムンバイ、チェンナイ、ハイデラバード、コーチ、アムリトサル、トリバンドラム、アーメダバードを含め10都市目となり、インド線の便数は週76便となる。

マレーシア航空は就航記念として、1,499リンギからのエコノミークラス往復キャンペーン運賃を提供する。販売期間は2024年10月8日から11月8日まで。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ヒンドスタン・タイムズ、10月8日)

ベルジャヤフード、タイとブルネイで「パリバゲット」展開

【クアラルンプール】 スターバックスなどをフランチャイズ展開するベルジャヤ・フードは、韓国系ベーカリーチェーン「パリバゲット」を独占的にタイとブルネイで展開するマスターフランチャイズ契約を、パリバゲット・サウスイーストアジアと交わした。

ベルジャヤ・フードは2025年第3四半期までに、タイ及びブルネイで5-6店を開設する意向。ベルジャヤ・フードのシドニー・キーズ最高経営責任者(CEO)は「ブルネイ、タイではカフェ体験の需要が高まっており、進出を決めた」と述べた。

パリバゲット・サウスイーストアジアの親会社は韓国のSPCグループで、同国で「パリバゲット」3,200店を展開する、フランチャイズ・ベーカリーの最大手。ベルジャヤ・フードはマレーシアで「パリバゲット」を8店運営しており、フィリピンでは今年2店を開設した。
(エッジ、ビジネス・トゥデー、ベルナマ通信、10月9日)

世銀が経済成長予想を上方修正、高所得国入りは28年

【クアラルンプール】 世界銀行グループは8日、10月度経済モニターを発表。今年のマレーシアの国内総生産(GDP)成長率予想を半年前の4.3%から4.9%へ上方修正した。

会見でマレーシア担当のアプルバ・サンギ首席エコノミストは、国民1人当たりGDP成長率がコロナウイルス禍以前より12%高いことを取り上げ、為替相場を1米ドル=4.54リンギと想定して、マレーシアは2028年には高所得国入りを果たすと述べた。

サンギ氏は成長見通しを引き上げた理由として、国内要素では経済の活性化、政治的安定、投資に有利な政策を挙げた。外需面では、世界的にインフレは後退しており、成長への機運が特に工業先進国で見られるという。

通貨リンギの最近の上昇についてサンギ氏は、第2四半期の国内経済統計の改善、政治改革、米国の金融緩和の3要素で投資家心理が改善し、リンギ需要が高まったと述べた。

投資環境についてサンギ氏は、製造業では直接外国投資に対する制限はないが、流通、電力、金融サービスでは制限が多く、こうした上流部門での制限を緩和すれば、下流部門の生産性は上がるとの見解を示した。
(ザ・サン、ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月9日、フリー・マレーシア・トゥデー、10月8日)