【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 7日午後の集中豪雨により首都圏周辺で洪水が発生。8日も再びの豪雨により、クアラルンプール(KL)やセランゴール州スンガイブロー、ゴンバックなどの広い地域で浸水が起きた。
2日連続で、道路冠水により立往生する自動車が続出。SNSではブキビンタン、KLCCなどのKL中心部が浸水する様子を撮影した動画が多く投稿された。
KL市役所(DBKL)によると、市内29カ所で浸水が発生、12カ所で倒木、3カ所で地滑りが発生した。KLでは避難所2カ所に229世帯941人、セランゴール州では 避難所9カ所に263世帯1,122人が避難した。
7日には、KLのジャラン・トゥン・ラザクに設置されている地下道と排水路を兼ねる「SMARTトンネル」も、トンネルを完全に閉鎖し上下デッキを使用する最大排水の「モード4」となり、一時的に通行止めとなった。
電力会社テナガ・ナショナルは、安全のため首都圏周辺の変電所約40カ所への電力供給を一時停止し停電が発生したが、安全確認が遅れた一部地域を除き、午後10時に復旧した。
ペラ州、トレンガヌ州でも洪水被害が確認されており、ペラ州では数百人が避難、トレンガヌ州では4地区が浸水した。
気象局は、悪天候は13日まで続くとし、マレー半島西部やサバ州、サラワク州では激しい雷雨が予想されると警戒を呼び掛けている。