11日に北東モンスーン期に突入、1月まで大雨に警戒を=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は7日、11日から北東モンスーン期が始まると発表。来年3月までの間に大雨が4ー6回発生することが予想されるとした。

気象局の声明によると、2023年11月ー2024年1月にかけ、クランタン、トレンガヌ、パハン、ジョホール、サラワク西部での大雨が予想されているが、モンスーンの風が強く、低気圧と重なることがあれば、他州でも大雨が降り続く可能性がある。気象局は、連続降雨と高潮が重なった場合には低地などでの洪水の危険性が増すとして警戒を呼びかけた。

一方、2024年2ー3月には、マレー半島北部地域(ペルリス、ケダ、ペナン、ペラ、クランタン、トレンガヌ)および東マレーシアのサバ、ラブアン、サラワク北部では降雨量が減少する見込みだとし、2024年3月から始まる暑く乾燥した天候下で、熱波が発生する可能性もあるとした。

気象局は国民に対し、公式ウェブサイトやソーシャルメディア、「myCuaca」アプリなどを通じて気象局が発する天気予報や警報に常に注意を払うよう呼びかけている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、11月8日、ベルナマ通信、11月7日)

11月ー2月に大雨が4ー6回発生し、洪水の危険も=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は23日、11月から2024年2月までに洪水を引き起こす可能性のある大雨が4ー6回発生する可能性があるとし、気象の変化に常に注意するよう国民に呼びかけた。

気象局傘下の国立気象・地球物理学オペレーションセンターのセンター長であるファリザ・ユヌス氏は、大雨は北東モンスーン(11月中旬から2024年3月まで)により引き起こされるもので、11ー12月にはクランタン州、トレンガヌ州、パハン州で、12月ー2024年1月にはジョホール州とサラワク州で大雨が予想されると述べた。大雨が続くと、低地などで洪水が発生する可能性があり、大雨が高潮や高波と同時に発生した場合、洪水のリスクも高まるとしている。

ファリザ氏は、気象局から発表される気象警報に常に注意を払い、重要な書類は高い場所に保管し、当局の指示があれば安全な場所に移動するなど、必要な準備をするよう勧告。北東モンスーン期の開始に関しては、例年通り3日前までに発表されるとし、気象局ウェブサイトに加え、ラジオやテレビなど、さまざまな媒体からアナウンスすると述べた。
(ザ・スター電子版、マレー・メイル、ベルナマ通信、10月23日)

サイバーセキュリティマレーシア、フィッシング詐欺に警告

【クアラルンプール】 政府機関であるサイバーセキュリティ・マレーシア(CSM)は21日、インスタントメッセージサービスのテレグラム上で広まっているフィッシング詐欺について警告を発した。

CSMによると、財務省が運営する、貧困層向け食料支援プログラム「SARA」のウェブサイトを模倣した偽サイトのURLが拡散されている。URLをクリックすると、電子ウォレットのログインページに似たページを表示し、電話番号などを入力させる。ユーザー情報を詐取することで、テレグラムのアカウントを乗っ取ることが目的だという。

テレグラムは、メッセージの暗号化機能や一定時間後に消える機能を有しており、セキュリティの高さやプライバシー保護を特徴としているが、それが悪用され、特殊詐欺や強盗などの犯罪に利用されることも増えているという。
(ザ・サン電子版、ベルナマ通信、10月21日)

デング熱患者が増加、9月第2週は19%増の2,284人

【プトラジャヤ】 デング熱患者が増加している。ムハンマド・ラジ保健局長の声明によると、9月第2週(9月3日-9日)に届け出があった患者数は2,284人で、前の週より360人、率にして18.7%増加した。デング熱が原因の合併症による死者は2人だった。

9月9日までの今年通年のデング熱患者の累計は前年同期比110.5%増の8万2,485人になった。また合併症による死亡者数の累計は約2.5倍の59人となった。

9月第2週に確認された患者多発場所は66カ所で、最多はセランゴール州の47カ所。次いでクアラルンプールとプトラジャヤの合計が13カ所だった。ほかは、クランタン、サバ、ペナン、ペラの各州。

チクングニヤ熱に関しては、9月第2週に届け出のあった患者は3人で、今年の累計は166人になった。ジカ熱の新規患者はいなかった。ジカ熱、デング熱、チクングニヤ熱は共に蚊によって媒介されるウイルスの感染症。
(ザ・スター、9月16日、マレー・メール、9月15日)

新型コロナのSOP見直し議論、6月半ばに実施=保健相

【クアラルンプール】 保健省は、世界保健機関(WHO)が先ごろ新型コロナウイルス「Covid-19」に関する「緊急事態宣言」の終了を発表したことを受け、6月中旬にも標準的運用手順(SOP)見直しについて議論する予定だ。ザリハ・ムスタファ保健相が明らかにした。

ザリハ保健相は、6月まで新型コロナの感染地域に指定されていることを考慮し、SOPに関する何らかの発表を行う前に慎重な姿勢を続けていると強調。その上で6月中旬にもSOP見直しを検討するとし、見直し項目の中には公共交通機関におけるマスク着用義務の撤廃が含まれる可能性があると示唆した。

マレーシア政府は2022年4月にエンデミックへの移行を発表、同年5月1日付けでSOPを大幅緩和し、▽マスク着用▽ソーシャル・ディスタンス▽情報・追跡アプリ「MySejahtera」チェックイン▽陽性者の隔離▽海外からの旅行者ーーに対するこれまでの規制を緩和。「ネガティブ・リスト」に掲載され禁じられていた経済活動についても制限を撤廃していた

WHOのテドロス事務局長は今年5月5日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて2020年1月に発出していた「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了すると発表。新型コロナが他の感染症と共に管理する段階にきたとした上で、今後も警戒を続けるよう呼びかけた。
(ザ・スター、マレー・メイル、ベルナマ、6月1日)

手足口病の感染が拡大、警戒レベルに=保健省

【プトラジャヤ】 保健省は20日、2023年19週(5月7ー13日)の手足口病(HFMD)の感染者数が1,150人を超え、警戒レベルを超えたと発表した。

ムハマド・ラジ事務次官によると、19週目までに確認されたHFMDの感染者数は累計9,822人で、前年同期の3万1,622人よりは少ないが、第18週(4月30日ー5月6日)の増加率は、前年を上回った。9,822人のうち、セランゴール州では全体の24.9%となる2,443人の感染を確認。その他、サバ州(1,505人)、クアラルンプール・プトラジャヤ(977人)、ジョホール州(915人)、サラワク州(750人)でも700人を超えている。死者は出ていない。

ムハマド・ラジ事務次官は、主に6歳以下の子供達間で感染が拡大しており、全体の87.4%を占めていると指摘。子供達が集まる施設は清潔が保たれていないことが多く、保育所や幼稚園などですでにクラスターが発生しているとして、HFMDの疑いがある場合は、公共の場や学校、保育権、幼稚園、託児所などに子供を連れて行かないよう注意を喚起した。またクラスターとなり得る施設の雇用主や管理人にも施設を清潔に保つように求めた。
(ベルナマ通信、ボルネオ・ポスト、5月21日)

サバ州で新型コロナが急増、トゥアラン地区がレッドゾーンに指定

【クアラルンプール】 サバ州ではこのところ新型コロナウイルス「Covid-19」新規感染者が急増しており、同州トゥアラン地区がレッドゾーンに指定された。

ハリアン・メトロの報道によると、先週38人だったサバ州全体の新規感染者数が68%急増し、64人となった。同州のジョアキム・グンサラム副首相によると、サバ州の1日あたりの平均感染者数が過去1週間で5人から7人に40%増加した。トゥアラン地区では前週の18人から26人に増加し、陽性者数が40人を超えたためレッドゾーンに指定された。

先週から今週にかけて陽性者が増加したのはトゥアラン地区を含め、サンダカン、コタキナバル、クアラ・ペニュ、パパル、ペナンパン、ベルラン、コタベルド、ビューフォート、ケニンガウ、クナック  の11地区に上った。減少したのはキナバタンガン、ラハド・ダトゥ、タワウの3地区のみだった。

なお現時点で、プタタン、ラナウ、クダット、コタマルドゥ、ピタス、シピタン、タンブナン、テノム、ナバワン、トンゴッド、センポルナ、カラバカン、テルピッド、キナバタンガン、ラハド・ダトゥ、タワウ  の16地区は陽性者数がゼロとなっている。
(フリー・マレーシア・トゥデー、5月17日)

新型コロナウイルスの感染者が再び増加傾向、変異種を検出

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数が再び増加しており、保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」の最新のデータによると、4月28日に1,067人となり、12月19日以来、約4カ月ぶりに千人を突破。4月29日の新規感染者数は1,050人となっている。

29日に確認された新たな死者数はゼロで、アクティブ感染者は、前日から450人増えて1万4,291人。そのうち93.6%が自宅、6.2%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は70.3%、ICU病床使用率は67.0%、人工呼吸器使用率は38.8%だった。

ザリハ・ムスタファ保健相によると、オミクロン株より感染力がはるかに強いとされる新たな変種であるXBB.1.16、通称「アークトゥルス」の感染者が首都圏クランバレーで初めて検出され、これまで12人の感染者が出ている。

同氏は27日、新規感染者数が増加していることを受けて、学校でのマスク再義務化を検討していると明らかにした。

なおマラッカ州政府は、公共の場でのマスク着用を推奨している。義務ではないが、蔓延を抑えるためだとし、将来的にマスクの着用が義務化された場合は、標準的運用手順(SOP)に従うとしている。

デング熱の感染者数が3.2倍に、死亡者も4.3倍の17人

【クアラルンプール】 アハマド・ザヒド副首相は、今年1月1日から3月25日までのデング熱感染者数が前年同期比3.2倍の2万6,222人、死亡者数も4.3倍の17人となっていると明らかにした。

州・地域別の感染者はセランゴール州が1万3,510人で最も多く、それ以下は▽サバ州(2,685人)▽クアラルンプール・プトラジャヤ(2,430人)▽ペナン州(2,113人)▽ジョホール州(1,758人)ーーとなっている。

デング熱感染者の急増を受けて対策を講じるために内閣委員会会合が28日に開催された。会合後の会見でザヒド副首相は、政府はホットスポット(感染多発地点)に非政府組織(NGO)やボランティア医師を派遣するなどの対策を実施していると言明。感染者ゼロを目指して、蚊を呼び寄せて駆除ができる「バイオジェル」の使用など、新たな対策の検討も行っていると明らかにした。また会合では、州レベルの対策委員会の設立についても同意したとし、感染者をゼロにすることができると確信していると述べた。

政府はデング熱対策および感染者支援に2億4,000万リンギを割り当てているが、追加の割り当ては行わない方針だ。
(ザ・スター、ザ・サン、3月29日)

23日からモンスーン移行期へ、集中豪雨に注意を=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は20日、23日から北東モンスーン期から南西モンスーン期への移行期が始まり、5月中旬まで続くと発表した。

ムハンマド・ヘルミ・アブドラ局長は声明の中で、モンスーン移行期には風の方向が定まらず大気の状態が不安定となるため、集中豪雨や強風、雷雨が発生することがあるとした。特にマレー半島西海岸や内陸部、サバ州西部、サラワク州中央部で午後から夕方にかけて発生する可能性が高いと予想。洪水を引き起こす可能性もあるため、移行期間中には気象局の公式サイトやアプリ、ソーシャルメディアで発信する天気予報や警報などの他、ホットラインに問い合わせるなど常に最新情報を確認して欲しいと呼びかけた。
(ザ・バイブス、ベルナマ通信、3月20日)