新型コロナの感染者数は2690人、基本再生産数は0.99

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,690人だったと発表した。累計感染者数は276万7,044人となった。
2日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,561万7,720人で、接種率は78.4%だった。18歳以上の成人接種者数は2,286万910人で、接種率は97.7%。ブースター接種完了者は642万92,084人で、接種率は19.7%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.99で横ばい。1.00を上回る州・地域はジョホール州とクランタン州だった。
2日には3,291人が回復し、累計治癒者は269万2,216人。死者数は19人増え、累計で3万1,532人となった。アクティブ感染者は、前日から428人減少し4万606人。うち82.2%が自宅、8.5%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.5%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに1カ所のクラスターが発生。ジョホール州の教育機関で4人の感染を確認した。これまでに確認された6,134カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は209カ所に減った。

大規模洪水の死者が50人に、今後も広範囲で大雨の恐れ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 昨年末からマレーシアの広範囲に被害を及ぼしている洪水による死者が12月18日以来50人に達し、依然2人が行方不明となっている。

ブキ・アマン警察本部によると、セランゴール州が25人と最多となっており、パハン州が21人、クランタン州が4人となっている。

昨年末に被害を受けた首都圏やパハン州といった半島中部における避難民の数が減少している一方、ここ数日はネグリ・センビラン州やジョホール州、マラッカ州といった半島南部で被害が広がっており、2日早朝の時点でネグリ・センビラン州で1,767人、ジョホール州で1,605人、マラッカ州で1,217人に増加している。またサバ州でも避難民が566人に増加している。

パハン州では依然1,750人が避難。トレンガヌ州では147人、クランタン州では308人に減少している。

気象局は2日、▽ジョホール▽パハン▽ネグリ・センビラン▽マラッカ▽サバ▽クランタン▽トレンガヌ▽ペラ▽セランゴール――の各州とクアラルンプール(KL)、プトラジャヤに対し、1月4日まで大雨警報を発令した。

環境・水省は、ジョホール州バトゥパハ周辺で1月5日まで高潮が起きる危険があるとして警報を出した。

新型コロナの感染者数は2882人、ワクチン接種率は78.4%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は2日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,882人だったと発表した。累計感染者数は276万4,354人となった。

1日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,561万6,109人で、接種率は78.4%だった。18歳以上の成人接種者数は2,285万9,803人で、接種率は97.7%。ブースター接種完了者は632万9,155人で、接種率は19.4%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.99に上昇。1.00を上回る州・地域はゼロだった。

1日の新規感染者は3,386人。3,547人が回復し、累計治癒者は268万8,925人。死者数は26人増え、累計で3万1,513人となった。アクティブ感染者は、前日から187人減少し4万1,034人。うち82.6%が自宅、8.2%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.5%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。

また新たに5カ所のクラスターを確認。ケダ州、ペナン州、マラッカ州、ジョホール州の職場、パハン州の教育機関で発生した。これまでに確認された6,133カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は215カ所となった。

シンガポールとの隔離なしの渡航を一時停止、オミクロン株を警戒

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は22日、新型コロナウイルス「Covid-19」の変異種オミクロン株の流入を防ぐため、隔離期間なしでシンガポールとの移動を可能にする「ワクチン接種完了者向けトラベル・レーン(VTL)」について、23日から1月20日まで航空券およびバス乗車券の販売を一時中止すると発表した。
カイリー大臣は、シンガポールではオミクロン株の感染者が増加しており、クラスターも発生していることからチケットの販売を一時中断すると説明。すでにチケットを購入した旅行者は、渡航できるとした。
一方でシンガポールの保健省も同じく、マレーシア行きの航空券およびバス乗車券の販売を1月20日まで一時中止すると発表。シンガポールに入国する旅行者は、週1度の検査を受けるよう要請した上で、検査で陰性結果が出ていても、人との交流を最小限に抑え、大規模な人との集まりや外食を避けるように呼びかけた。
(エッジ・マレーシアン・リザーブ、フリー・マレーシア・トゥデー、12月22日)

洪水による死者が37人に、パハン&クランタンで被害拡大の恐れ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 警察本部の発表によると、半島中部の大規模洪水による死者が23日午前2時時点で37人に上っている。17日から18日にかけての集中豪雨で、いまだ10人が各地で行方不明となっており、さらに犠牲者が増える恐れがある。
これまでクアラルンプール及び、ペラ、セラン  ゴール、ネグリ・センビラン、マラッカ、パハン、クランタンの各州で、合計1万8,080世帯、6万8,341人が避難した。冠水により通行止めとなった道路は137本で、うち120本がパハン州だった。
マレーシア国軍のアフェンディ・ブアン参謀総長は、今後、パハン、クランタンの両州で河川の水位が上昇しておりさらなる洪水被害の悪化が予想されると指摘。すでに大きな被害が出ているセランゴールと合わせて、これら3州に救助活動を集中していると述べた。
灌漑局によると正午現在、パハン州ではパハン川の5カ所で危険水域に達しており、同州における洪水被害が今後拡大する恐れがある。
保健省は、洪水によってレプトスピラ症、コレラ、下痢、発熱、呼吸器疾患、デング熱、食中毒などの感染症が増加する可能性があるとして注意を呼び掛けた。現時点ではこうした感染症が増加しているとの報告はないという。

新型コロナの感染者数は3510人、3日連続で3千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は23日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,510人だったと発表した。累計感染者数は273万1,713人となった。
22日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,556万7,871人で、接種率は78.3%だった。18歳以上の成人接種者数は2,282万7,262人で、接種率は97.5%。ブースター接種完了者は505万5,934人で、接種率は15.5%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.91に上昇。1.00を上回る州・地域はゼロとなった。
22日は5,118人が回復し、累計治癒者は264万7,587人。死者数は29人増え、累計で3万1,221人となった。アクティブ感染者は、前日から1,628人減少し4万9,395人。うち85.1%が自宅、7.0%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、7.2%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに2カ所のクラスターを確認した。ケダ州の教育機関で11人、サウジアラビアの聖地メッカでの大巡礼(ハッジ)を終えた帰国者11人が感染するクラスターを確認。これまでに確認された6,088カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は234カ所に減った。

新型コロナの感染者数は3519人、2日連続で3千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は22日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,519人だったと発表した。累計感染者数は272万8,203人となった。
21日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,556万1,600人で、接種率は78.3%。18歳以上の成人接種者数は2,282万3,150人で、接種率は97.5%だった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.90に下降した。1.00を上回ったのはペナン州とパハン州の2カ所だった。
21日は、4,278人が回復し、累計治癒者は264万2,469人。死者数は57人増え、累計で3万1,192人となった。アクティブ感染者は、前日から1,195人減少し5万1,023人。うち84.0%が自宅、8.0%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、7.3%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに4カ所のクラスターを確認した。セランゴール州のコミュニティと職場、クランタン州とネグリ・センビラン州の教育機関で発生。これまでに確認されたクラスターは6,086カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は247カ所に減った。

大規模洪水被害、製造業や流通業などに打撃

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 12月17日から18日にかけてマレーシア半島中部を襲った大雨による大規模な洪水で、首都圏クランバレーを中心に製造業や流通業など多くの産業が被害を被った模様だ。

スーパーマーケット・チェーンの「マイディン」は、洪水被害を受けたセランゴール州シャアラムの店舗に武装強盗が押し入って時計などが強奪される二次被害に遭っており、被害額は20万―30万リンギを超えるとみている。被害が甚大だったシャアラムでは、マイディン以外でもセブンイレブン、KKスーパーマートなども火事場泥棒の被害に遭っているという。

同じくスーパーマーケット・チェーンの「ジャイアント」はシャアラム・セクション13店が浸水したことを受け、18日午後7時より首都圏のハイパーマーケット全店を閉店としたが、翌19日には3店舗を除いて営業を再開した。

マレーシア製造業者連盟(FMM)のソー・ティエンライ会長は、被災地の製造業に数百万リンギの上る被害を及ぼしている可能性があると述べた上で、各企業が被害額の算定を行っている段階だとした。また道路が寸断されたことで物流や倉庫業にも影響が出ているとし、述べた。

洪水被害が出ているのは▽セランゴール▽パハン▽クランタン▽マラッカ▽ネグリ・センビラン▽トレンガヌ▽クアラルンプール(KL)▽ペラ――で、21日午前1時時点で避難民は約6万7千人に上っている。セランゴール州が3万2,044人で最も多く、クラン地区が1万8,858人を占めている。死者は午後5時時点でセランゴール州で17人、パハン州で6人となっている。

新型コロナの感染者数は3140人、再び3千人台超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,140人だったと発表した。累計感染者数は272万4,684人となった。
19日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,555万4,597人で、接種率は78.3%。18歳以上の成人接種者数は2,281万7,909人で、接種率は97.5%だった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.91に下降した。1.00を上回ったのはペナン州、パハン州の2カ所だった。
19日は、3,810人が回復し、累計治癒者は263万8,191人。死者数は43人増え、累計で3万1,135人となった。アクティブ感染者は、前日から1,264人減少し5万2,218人。うち84.6%が自宅、7.4%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、7.2%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに3カ所のクラスターを確認した。ジョホール州のコミュニティ、マラッカ州の拘留所、ペルリス州の職場で発生。これまでに確認されたクラスターは6,082カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は251カ所に減った。

オミクロン株、新たに11人の感染を確認

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は18日、新型コロナウイルス「Covid-19」の変異種オミクロン株について、新たに11人の感染を確認したと発表した。国内でオミクロン株への感染が確認されたのは合計13人となった
すべて海外からの入国者で、内訳は、▽米国(3)▽英国(3)▽ナイジェリア(2)▽サウジアラビア(2)▽オーストラリア(1)ーー。マレーシア国籍が9人、ナイジェリア国籍が2人で、カテゴリー1(無症状)が3人、カテゴリー2(軽度の症状)が8人。5人が自宅隔離、6人が検疫所での隔離を実施。全症例について感染経路と濃厚接触者についての調査が進められている。
マレーシア医学研究所(IMR)は17日、オミクロン株の可能性を示す症例をさらに13例検出しており、現在、フルゲノム解析による検出結果を待っている状態だ。今後、詳細について随時公表していくという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、12月19日)