ジョホール州がNRP第3段階へ、パハン州も第4段階に

【ペタリンジャヤ】 ヒシャムディン・フセイン上級相(国防相)は、8日付けでジョホール州が国家復興計画(NRP)の第2フェーズから第3フェーズに移行すると発表した。パハン州も同日第3フェーズから第4フェーズに移行する。
ワクチン接種完了と標準的運用手順(SOP)厳守を条件とした規制緩和も行われる。具体的には、9日付けで、▽卸売市場の営業時間延長(地方自治体の免許に基づく時間帯での営業を許可)▽寺院・協会での結納・挙式▽質店の公開オークション(認定競売業者54社のみ、毎月1日と7日の30分間限定、第2フェーズでは従業員の定員60%まで、入札者定員50%まで、第3フェーズでは従業員・入札者とも定員80%まで、第4フェーズでは定員100%)▽たばこ部門の営業再開(第2フェーズ以降)ーーが可能となる。SOP詳細は、ウェブサイト(www.mkn.gov.my)から入手できる。
同相は、SNSでのハッシュタグ「#ReopeningSafely」(安全に再開する)についても取り上げ、現状に満足するのではなく、今後も新型コロナウイルス「Covid-19」と共存しつつ生活していくことを認識すべきだと強調。規制緩和が行われても、引き続きSOPを厳守し、自分自身を守るよう国民に呼びかけた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、10月5日)

海外でのワクチン接種、アプリでデジタル証明書申請可能に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)は、海外でワクチンを接種した人もデジタル接種証明書を申請することができるようになったと発表した。
JKJAVのツイッターへの投稿によると、新型コロナ情報・追跡アプリ「MySejahtera」に、海外でのワクチン接種者の証明書取得機能が追加された。希望者はアプリの「ヘルプデスク」からオプション「N(I have received vaccination overseas and would like to obtain my digital certificate in MySejahtera)」を選択。その後、個人情報や接種回数などを入力し、証明書の写真をアップロードする。承認後、アプリに「接種済み」と表示され、それを証明書として使用することができるという。
マレーシア政府による新型コロナ関連情報提供ウェブサイト「コビドナウ(Covidnow)」によると、6日午後11時59分時点で、ワクチン接種を終えたのは2,091万5,720人。全人口のワクチン接種率は64.0%となった。74.1%となる2,420万366人が1回目のワクチンを終えている。

新型コロナの新規感染者数は9890人、サラワクが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は7日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は9,890人だったと発表した。累計感染者数は231万3,727人となった。
州・地域別の感染者数はサラワクが最も多く1,413人だった。それに▽セランゴール(1,402人)▽クランタン(1,032人)▽ジョホール(993人)▽サバ(820人)▽ペラ(794人)▽ペナン(721人)▽トレンガヌ(699人)▽パハン(564人)▽ケダ(503人)▽マラッカ(260人)▽クアラルンプール(KL、250人)▽ペルリス(200人)▽ネグリ・センビラン(180人)▽プトラジャヤ(59人)ーーが続いた。ラブアンはゼロだった。
6日には、1万3,045人が回復し、累計治癒者は累計で214万4,681人となり、死者数は105人で、累計で2万6,981人となった。アクティブ感染者は、前日から3,770人減少し、13万2,175人となった。アクティブ染者数のうち、80.9%が自宅、12.4%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、6.1%が医療機関、0.6%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また同日は新たに11カ所のクラスターを確認。うち職場で5カ所、コミュニティで5カ所、福祉施設で1カ所のクラスターが発生した。州・地域別ではクランタンが6カ所で、最も多かった。そのほかジョホールで3カ所、セランゴールとネグリ・センビランでそれぞれ1カ所発生した。

数日中に州跨ぎの移動が解禁に=ノール保健事務次官

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」の成人ワクチン接種率が州を跨いだ移動が自由化される目安である90%に近づいており、保健省のノール・ヒシャム事務次官は「数日中に解禁になるだろう」と言明。ただし解禁後もマスク着用、社会的距離の維持などの標準的運用手順(SOP)を順守し、定期的にRTK抗原検査を受けるよう呼びかけた。
ワクチン接種率は6日時点で88.8%。前日から0.4ポイントアップしており、このペースだと一両日中にも90%に到達する。6日だけで20万9,907回分の接種が行われた。成人人口の94.6%が少なくとも1回の接種を行っており、12 17歳の未成年も4.1%が接種を終えている。
産業界では期待の声が上がっている。マレーシア旅行代理店協会(MATTA)のタン・コクリャン会長は、州間移動の許可が観光産業の回復を助けるだけでなく、現時点でランカウイだけに利益をもたらしている「トラベル・バブル」とは異なり、全国の中小企業にも利益になる相乗効果をもたらすだろうと述べた
マレーシア小売チェーン協会(MRCA)も、州間移動の再開が国内観光を回復させ、観光客の高い支出傾向により小売業界にも利益をもたらすと指摘した。
サンウェイ大学のイア・キムレン教授は、より広範囲での経済的・社会的活動が可能になり、それが消費支出を押し上げるだろうとした上で、イスラエルやシンガポールなどのワクチン接種完了国における新たな発症件数の増加は消費者心理を慎重にさせる可能性が高いと指摘した。

エアアジア、全乗客にワクチン接種を義務付け

【クアラルンプール】 格安航空会社エアアジア・グループは6日、同社グループのマレーシア法人が運航する旅客機の乗客について、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種完了者に限定すると発表した。

声明の中でエアアジアは、「予防接種を完了した成人の旅客のみが搭乗できるようにする措置を直ちに発効する」と述べ、まだ予防接種が完了していない18歳未満の未成年の場合は予防接種を完了した成人家族が付き添う必要があるとした。

エアアジアはすでに全従業員の予防接種を8月に終えているが、空港における検査と搭乗手続きにおける身体接触を減らすため、乗客にはチェックイン手続きをアプリを通じて行うことを義務付けている。

乗客にワクチン接種完了を義務付ける航空会社は増えているが、全ての乗客に義務付けるのはまれ。豪州カンタス航空は9月に国際線を対象に実施、ニュージーランド航空も同様な措置を発表している。

(ロイター、10月6日)

新型コロナの新規感染者数は9380人、サラワクが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は6日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は9,380人だったと発表した。累計感染者数は230万3,837人となった。
州・地域別の感染者数はサラワクが最も多く1,503人だった。それに▽クランタン(1,170人)▽セランゴール(1,116人)▽ジョホール(1,105人)▽サバ(790人)▽トレンガヌ(704人)▽ペラ(629人)▽ペナン(623人)▽ケダ(556人)▽パハン(511人)▽クアラルンプール(KL、214人)▽マラッカ(200人)▽ネグリ・センビラン(191人)▽ペルリス(42人)▽プトラジャヤ(18人)▽ラブアン(8人)ーーが続いた。
5日には、1万5,615人が回復し、累計治癒者は累計で213万1,636人となり、死者数は117人で、累計で2万6,876人となった。アクティブ感染者は、前日から6,915人減少し、13万5,945人となった。アクティブ染者数のうち、81.3%が自宅、12.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、6.1%が医療機関、0.6%が集中治療室(ICU)で療養中だ。
また同日は新たに14カ所のクラスターを確認。感染者を出し続けているアクティブなクラスターは956カ所となった。

新型コロナの感染者数は8817人、サラワクが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は8,817人だったと発表した。累計感染者数は229万4,457人となった。
州・地域別の感染者数はサラワクが最も多く1,361人だった。それに▽セランゴール(1,348人)▽クランタン(1,063人)▽ジョホール(886人)▽サバ(805人)▽パハン(696人)▽ペナン(595人)▽ケダ(576人)▽ペラ(473人)▽トレンガヌ(356人)▽マラッカ(246人)▽クアラルンプール(KL、217人)▽ネグリ・センビラン(122人)▽ペルリス(47人)▽プトラジャヤ(23人)▽ラブアン(3人)ーーが続いた。
4日には、1万5,456人が回復し、累計治癒者は累計で211万6,021人となり、死者数は76人で、累計で2万6,759人となった。アクティブ感染者は、前日から7,457人減少し、14万2,860人となった。アクティブ染者数のうち、81.7%が自宅、11.8%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.9%が医療機関、0.6%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また同日は新たに15カ所のクラスターを確認。職場で7カ所、コミュニティで6カ所、残りは福祉施設、教育機関でクラスターが発生した。州・地域別ではクランタンで7カ所と最も多かった。

新型コロナワクチン、3回目接種は異種混合に

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は4日、「ブースター接種」と呼ばれる新型コロナウイルス・ワクチンの3回目接種(追加接種)について、異なる種類のワクチンを打つ交差接種(異種混合接種)を行うことを決定したと明らかにした。
カイリー大臣は、先ごろ開催された新型コロナワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)会合で、交差接種について協議したと言明。臨床研究所のカライアラス・ペアリアサミー所長が、安全性に関する研究結果を提出したと明らかにした。研究により安全性が証明されたことから、会合で交差接種を実施することを決定したと説明。しかし、接種するワクチンを選択できるかなど詳細に関しては言及しなかった。
サラワク州では、今月から高齢者など感染すると重症化するリスクが高い層を対象としたブースター接種を開始している。
(マレー・メイル、フリー・マレーシア・トゥデー、10月4日)

店内飲食や施設利用はワクチン接種完了者のみ

【ペタリンジャヤ】 ヒシャムディン・フセイン上級相(国防相)は1日、国家復興計画(NRP)のすべてのフェーズにおいて、新型コロナウイルス(Covid-19)ワクチン接種完了者のみが店内飲食や施設利用を許可されると発表した。
同相によると、従来の標準的運用手順(SOP)では、NRP第3フェーズにおいては「ワクチン接種の状況にかかわらず店内飲食ができる」としていたが、ワクチン接種が店内飲食・施設利用の条件として追加されたという。
カイリー・ジャマルディン保健相も同日声明を発表。健康と経済の両面を考慮した上で、ワクチン接種完了者にのみ店内飲食・施設利用を認めるとした。その理由として、現状、感染性の強いデルタ変異株が国内感染例の95%を占めているためとし、健康上の理由でワクチン接種ができない場合は、それを証明する書類を提出する必要があると述べた。
10月1日付けで首都圏クランバレーとマラッカ州がNRP第3フェーズに移行している。
(ザ・スター、フリー・マレーシア・トゥデー、10月1日)

マスク着用義務、今後も継続の見通し=イスマイル首相

【プトラジャヤ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、ワクチン接種が進んで新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミックがエンデミック(風土病)の段階に近づいているものの、公的場所におけるフェイスマスク着用の義務を撤廃する可能性は低いと述べた。
イスマイル首相は、新型コロナ感染症がデング熱や他の病気のように居座り続けると考えられることから、「今後、マスク着用が標準となり文化になると思う」と言明。日本、韓国、中国と同じように、マスク着用を規範化させるだろうと述べた。
その上でマレーシアでは一般的に法律がよく遵守されていることから、マスク着用を文化とすることは難しいとは思わないと言明。実際、マスクを着用していない人をみかけるとそれを積極的に指摘するなど、国民の法の遵守意識や公衆衛生への意識は高いと述べた。
昨年8月1日以降、マレーシア政府は公の場でマスクを着用を義務付けており、感染症予防および管理法に基づき、違反者には最高1,000リンギの罰金が科されることになっている。
(ザ・スター、10月3日)