新型コロナの感染者数は2万889人、3日連続で最多を更新

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は6日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が2万889人となったと発表した。3日連続で過去最多を更新した。アクティブ感染者数は22万1,396人で、累計感染者数は122万4,595人となった。
州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く8,792人だった。それに▽クアラルンプール(KL、2,483人)▽ケダ州(1,371人)▽サバ州(1,291人)▽ジョホール州(1,275人)▽ネグリ・センビラン州(986人)▽クランタン州(938人)▽ペナン州(776人)▽サラワク州(652人)▽ペラ州(624人)▽パハン州(610人)▽マラッカ州(491人)▽トレンガヌ州(460人)▽プトラジャヤ(122人)▽ラブアン(9人)▽ペルリス州(9人)ーーが続いた。過去最多となる1万6,394人が新たに回復し、累計治癒者は99万3,020人となった。死者数は158人で、累計で1万117人だった。
保健省によると、5日に確認された感染者のうちカテゴリー1(無症状)が52.5%、カテゴリー2(軽度の症状)が45.6%、カテゴリー3(肺炎の症状)が1.0%、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が0.4%、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)が0.5%だった。
また5日は新たに33カ所のクラスターを確認した。職場で18カ所、コミュニティで12カ所、残りは拘置所、医療機関でクラスターが発生した。地域別ではクランタン州が8カ所で最多となった。最も感染者を出したセランゴール州では7カ所のクラスターが発生、全てが職場に関連したクラスターだった。

感染者数ではなく重症者数を規制緩和の指標に=財務相

【クアラルンプール】 国家復興計画(NRP)調整担当大臣を兼任するザフルル・アブドル・アジズ財務相は、規制緩和を意味するNRP第3、第4フェーズへの移行について、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数を基準とするのではなく、重症者数を新しい指標とすると述べた。
NRPのフェーズ移行指標として、現状、▽新規感染者数▽ICU稼働率などの公衆衛生システムへの負荷▽ワクチン接種率ーーの3つが挙げられている。一方、成人人口のワクチン接種率が40%に達したことで、新規感染者数の大多数が無症状または軽症(カテゴリー1および2)となったため、公衆衛生システムへの負担も軽減され、新規感染者数が移行指標としてあまり意味をなさなくなったという。そのため、新規感染者数ではなく、重症者数を移行指標とするが、他の2つの指標については変更なくそのまま維持するとしている。
ザフルル氏は、ワクチン接種率の向上が重症化が防ぐ例として、サラワクやラブアンを挙げた。サラワクでは、成人人口の63.7%の接種率を達成しており、新規感染者数は1日300人以上だが、重症とされるカテゴリー3、4、5にあたる感染者数は10人以下で、新規感染者の2%に過ぎなくなっている。ラブアンでは、少し前まで感染が抑えられない悲惨な状況にあったが、迅速かつ広範なワクチン接種を行なったことにより、感染者数やICUへの入院数は大幅に減少している。
(ベルナマ通信、8月5日)

新型コロナの死者数とICU入院者数、過去最高に

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、8月4日の新型コロナウイルス「Covid-19」の死者数が257人、集中治療室(ICU)入院者数が1,069人となり、いずれも過去最高を記録した。
これまでの最高記録は、8月2日の1日あたりの死者数219人、8月3日のICU入院者数1,066人だった。8月4日時点での累計死者数は9,855人。
同氏によると、8月4日の死者257人のうち、マレーシア人は226人、外国人が31人。基礎疾患があったのは206人、死後に搬送されたのが21人。セランゴール州では91人の死者が出ており、▽クアラルンプール(74人)▽ジョホール州(25人)▽マラッカ州(24人)▽ネグリ・センビラン州(9人)▽ペラ州(9人)▽ケダ州(8人)▽サバ州(6人)▽トレンガヌ州(4人)▽ペナン州(3人)▽クランタン州(3人)▽パハン州(1人)ーーが続いている。
8月3日時点での全国の基本再生産数(R0)は1.07であり、州別ではクランタン州が1.31と最も高いR0値を記録した。その他、R0値が1を超えている州は、▽トレンガヌ州(1.27)▽ペラ州(1.24)▽サバ州(1.17)▽ペナン州(1.17)▽ケダ州(1.16)▽ジョホール州(1.14)▽パハン州(1.14)▽クアラルンプール(1.12)▽プトラジャヤ州(1.11)▽マラッカ州(1.08)▽サラワク州(1.08)▽セランゴール州(1.06)ーーだった。
(マレー・メイル、8月4日)

ワクチン接種完了者への規制緩和、数日中に発表=首相

【パゴー】 ムヒディン•ヤシン首相は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの2回の接種を完了した人を対象とした標準的運用手順(SOP)緩和策を数日中に発表すると明らかにした。

ムヒディン首相は、2回のワクチン接種を完了した人が待ち望んでいた発表になるだろうと言明。自身も2回の接種を完了したが、州や地区を跨いだ移動や旅行については制限を受けていると述べ、家族が一緒に夕食をとることの許可など人々が望んでいた社会的側面を考慮して決定する」とし、現時点で禁止されている家族に会うための旅行や店内飲食についてワクチン接種を条件に許可する考えを示唆した。

またムヒディン首相は、移動や外食の規制緩和に加え、スポーツ活動に関する緩和を検討していることに言及。国家安全委員会(NSC)がテニスやバドミントン、ゴルフ、スポーツジムなど他者との接触のない種目での緩和を検討していることを明らかにした。

(ザ・スター、マレー・メイル、8月5日)

新型コロナの感染者数は2万596人、初めて2万人を突破

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が2万596人となったと発表した。感染拡大の勢いが止まらず2日連続で過去最多を更新し、初めて2万人を超えた。アクティブ感染者数は21万7,061人で、累計感染者数は120万3,706人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く8,549人だった。それに▽クアラルンプール(KL、2,163人)▽ケダ州(1,446人)▽ジョホール州(1,300人)▽サバ州(1,062人)▽ペナン州(1,022人)▽ネグリ・センビラン州(989人)▽ペラ州(916人)▽クランタン州(772人)▽サラワク州(759人)▽マラッカ州(622人)▽トレンガヌ州(501人)▽パハン州(426人)▽プトラジャヤ(50人)▽ラブアン(15人)▽ペルリス州(4人)ーーが続いた。過去最多となる1万3,893人が新たに回復し、累計治癒者は97万6,626人となった。死者数は164人で、累計で1万19人となり、1万人を超えた。

保健省によると、4日に確認された感染者のうちカテゴリー1(無症状)が50.6%、カテゴリー2(軽度の症状)が47.6%、カテゴリー3(肺炎の症状)が0.9%、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が0.5%、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)が0.4%だった。
また同日確認されたクラスターは、35カ所だった。コミュニティで20カ所、職場で14カ所、残りは宗教活動でクラスターが発生した。地域別ではクランタン州でが13カ所と最多となった。最も感染者を出したセランゴール州では7カ所のクラスターが発生、うち6カ所が職場に関連したクラスターだった。

新型コロナの感染者数は1万9819人、初めて1万9千人を突破

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は4日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が1万9,819人となったと発表した。初めて1万9,000人を超え、過去最高を更新した。アクティブ感染者数は21万522人で、累計感染者数は118万3,110人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く8,377人だった。それに▽クアラルンプール(KL、2,467人)▽ケダ州(1,371人)▽ジョホール州(1,162人)▽クランタン州(1,003人)▽サバ州(949人)▽ペナン州(867人)▽ネグリ・センビラン州(800人)▽ペラ州(662人)▽パハン州(558人)▽サラワク州(552人)▽マラッカ州(508人)▽トレンガヌ州(481人)▽プトラジャヤ(46人)▽ペルリス州(11人)▽ラブアン(5人)ーーが続いた。1万2,704人が新たに回復し、累計治癒者は96万2,733人となった。死者数は過去最多となる257人で、累計で9,855人となった。

保健省によると、3日に確認された感染者のうちカテゴリー1(無症状)が48.3%、カテゴリー2(軽度の症状)が49.8%、カテゴリー3(肺炎の症状)が0.8%、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が0.5%、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)が0.6%だった。

また同日確認されたクラスターは、30カ所。職場で14カ所、コミュニティで14カ所、残りは医療機関、ホームレス一時滞在施設でクラスターが発生した。地域別ではクランタン州とセランゴール州がそれぞれ6カ所と最多となった。

首都圏、1週間後に感染者数のピークへ=ワクチン調整大臣

【ペタリンジャヤ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、1日あたりの新規感染者数はまだピークに達しておらず、首都圏については、あと1週間ほどでピークに達する見込みだと述べた。
6月下旬以降、新規感染者は増加の勢いが止まらず、ここ1週間は1日あたり1万7,000人前後を記録している。カイリー氏は、特に首都圏での感染者数の増加は、抗原検査の増加や自己検査キットを使用する人が増えたことが原因であるとし、不安を感じないよう国民に呼びかけた。また、重症とされるカテゴリー4(酸素吸入が必要)とカテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)の感染者のほとんどがワクチン未接種だと述べた。
カテゴリー5の106人のうち96人はワクチン未接種、10人は接種歴があった。カテゴリー4の65人のうち47人はワクチン未接種、18人は接種歴があったという。ワクチンを接種していてもカテゴリー4や5に該当するケースも出てきているが、未接種と比べるとその割合を抑えることができている。
カイリー氏は、デルタ変異株へのワクチンの効果については、ワクチン接種者の詳細データをさらに収集した上で判断していきたいと述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、8月2日)

新型コロナの新規感染者数は1万7105人、再び1万7千人台に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が1万7,105人となったと発表した。アクティブ感染者数は20万3,664人で、累計感染者数は116万3,291人となった。
州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く5,836人だった。それに▽クアラルンプール(KL、2,309人)▽ジョホール州(1,275人)▽ケダ州(1,036人)▽サバ州(1,010人)▽ペラ州(967人)▽クランタン州(915人)▽ネグリ・センビラン州(816人)▽ペナン州(798人)▽パハン州(628人)▽マラッカ州(508人)▽サラワク州(494人)▽トレンガヌ州(429人)▽プトラジャヤ(72人)▽ペルリス州(7人)▽ラブアン(5人)ーーが続いた。1万2,297人が新たに回復し、累計治癒者は95万29人となった。死者数は195人で、累計で9,598人となった。
保健省によると、2日に確認された感染者のうちカテゴリー1(無症状)が55.7%で最も多かった。カテゴリー2(軽度の症状)が42.5%、カテゴリー3(肺炎の症状)が0.9%、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が0.4%、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)が0.5%となった。
また同日確認されたクラスターは、29カ所だった。職場で13カ所、コミュニティで11カ所、残りは老人ホーム、医療センター、ケアセンター、教育機関、宗教活動でクラスターが発生した。地域別ではクランタン州が10カ所と最多だった。

ペルリス州など2州1地区、4日から第3フェーズに

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン•ヤシン首相は2日、国家復興計画(NRP)に基づきペルリス州、サラワク州、連邦直轄地ラブアンの2州1地区について4日から第3フェーズに移行すると発表した。

第3フェーズへの移行条件は、人口当たりの新規感染者の減少(明確な基準は未発表)、ICU病床稼働率が適切なレベルに低下すること、総人口の40%のワクチン接種完了——となっており、2州1地区は共にこのレベルをクリアした。ラブアンは7月27日時点で成人の80%が新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの接種を済ませた。

第3フェーズでは感染拡大を引き起こす可能性のある、スパやパブ、ネイルサロンなどのセクターを除いてすべてのセクターでの操業を認める。店内飲食も1卓2人まで認める。教育や特定のスポーツ活動や社会活動も段階的に開放する。地区間移動は認めるが、州を跨いだ移動は引き続き禁止となる。

現在、▽ペナン▽ペラ▽クランタン▽パハン▽トレンガヌ▽サバ——の6州が第2フェーズに移行しており、▽ケダ▽セランゴール▽マラッカ▽ネグリ・センビラン▽ジョホール——の5州とクアラルンプール(KL)、プトラジャヤは第1フェーズにとどまっている。

保健省、首都圏コロナ陽性者の自宅隔離ガイドを公開

【ペタリンジャヤ】 保健省は、首都圏で新型コロナウイルス(Covid-19)感染症の陽性反応が出た人のために、自己隔離の方法を説明したビデオガイド(https://www.youtube.com/watch?v=10Gd6uBNlBI)を公開した。

この場合の首都圏は、▽セランゴール州▽クアラルンプール▽ペラ州南部▽ネグリ・センビラン州北部▽パハン州西部ーーの地域を指す。7月26日には、自宅隔離する人々のためにオンライン版感染アセスメントセンター(CAC)が稼働を開始している。

ガイドラインの概要は、▽陽性者は10日間同居人から離れた状態で自宅隔離する▽コロナ情報アプリ「MySejahtera」を通じて、在宅監視命令(HSO)が適用される▽MySejahteraから毎日自己診断・申告する▽申告を怠ると、保健省からテキストメッセージや電話が来る▽無症状の場合は、毎日自己診断を続けるのみでCovidアセスメントセンター(CAC)へ物理的に足を運ぶ必要はない▽症状が発生した場合あるいはハイリスク・カテゴリーに属する場合は、最寄りのCACに物理的に足を運ぶ必要がある▽息苦しさを感じたり、緊急治療が必要な場合は最寄りの病院に行く▽自宅隔離でも健康状態は常にモニターされ、注意が必要な場合はコールセンターから連絡がある▽支援が必要となった場合は、毎日午前8時から午後9時までの間にCACヘルプライン(03-77239299)に連絡するーーとなっている。

保健省は、本ガイドラインにより、CACの混雑緩和や患者の待ち時間の短縮が図れ、すべての陽性症例の早期モニタリングが可能となるとしている。陽性者の濃厚接触者については、無症状である限り自宅隔離のみが必要で、別途検査の必要はないという。

MySejahteraアプリについても更新が行なわれ、「コロナ自己検査」「緊急(SOS)」「医療施設」機能が追加された。「コロナ自己検査」では、認可済コロナ自己検査キットのオンライン購入が可能で、「緊急(SOS)」では、999番通報を促すメッセージが表示され、「医療施設」では、コロナ診断が可能な最寄りの医療施設の場所や電話番号が表示される。 (ザ・スター、7月30日、8月1日)